🟢 市場は上昇しています。当社コミュニティの12万人を超えるメンバーは、すべてそれにどう対応すべきか知っています。
お客様もお分かりですよね。
40%割引で開始

国債買入の調整は時間かけて、能動的な政策手段とせず=日銀3月会合

発行済 2024-05-02 10:41
更新済 2024-05-02 11:54
© Reuters. 日銀が大規模な金融緩和の枠組みを見直した3月18―19日の金融政策決定会合では、長期国債の買い入れ額の調整について、ある委員が急激な市場変動を避ける観点から時間をかけて対

Takahiko Wada

[東京 2日 ロイター] - 日銀が大規模な金融緩和の枠組みを見直した3月18―19日の金融政策決定会合では、長期国債の買い入れ額の調整について、ある委員が急激な市場変動を避ける観点から時間をかけて対応することが適当だと述べていたことが明らかになった。何人かの委員は、高水準の国債保有残高によって緩和効果は持続するものの、国債買い入れを「今後は能動的な金融政策手段としては用いないことが考えられる」と述べていた。

日銀が2日、決定会合の議事要旨を公表した。日銀は同会合でイールドカーブ・コントロール(YCC)を廃止する一方、国債の買い入れの継続を決めた。市場では、国債買い入れの減額のタイミングや手順に注目が向かっている。

時間をかけて国債買い入れを減額すべきだと主張した委員は「その間に債券市場の参加者が拡大することを期待する」と述べた。

3月会合の声明文は、国債買い入れについて「これまでとおおむね同程度の金額」で継続すると明記。4月の金融政策決定会合でも、この方針を維持した。

実際の国債の買い入れ額について、何人かの委員は「上下に多少の変動幅を持つ形で、調節部署が市場の状況に応じて柔軟に決めていくべきだ」と述べた。このうち1人の委員は「例えば上下に1―2兆円程度の幅を持って対応していくことが適当だ」と指摘した。

国債買い入れを能動的な政策手段としないと述べた委員のうちの1人は、買い入れは「長期金利の急変動を避けるという観点」から行うことにし、「その中で市場の流動性を回復しつつ、できるだけ市場に金利形成を委ねていくことが大切だ」と発言した。

<政策変更で「物価上振れリスクに対応しやすい」との声>

© Reuters. 日銀が大規模な金融緩和の枠組みを見直した3月18―19日の金融政策決定会合では、長期国債の買い入れ額の調整について、ある委員が急激な市場変動を避ける観点から時間をかけて対応することが適当だと述べていたことが明らかになった。写真は3月18日、東京で撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

先行きの金融政策を巡っては、何人かの委員が、先行きの短期金利はその時々の経済・物価情勢に応じて適切に設定していくことを「現時点では緩和的な金融環境が継続するとみていることとのバランスを取りながら、情報発信していくことが重要」との見解を示した。別の委員は、経済・物価情勢に応じて「時間をかけてゆっくりと、しかし着実に金融正常化を進めることが適当だ」と述べた。

何人かの委員は、現時点では大きなリスクではないものの「経済主体の期待の非連続的な変化などによって、物価が上振れることもあり得る」と指摘。このうちの1人は「今回の対応によって、こうしたリスクが顕在化した際も、より柔軟に対応しやすくなる面がある」と述べた。

この決定会合では政府側の出席者から一時中断の申し出があり、議長を務める植田和男総裁がこれを認めた。19日午前11時39分に中断し、12時に再開した。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます