[シドニー ７日 ロイター] - オーストラリア準備銀行（豪中央銀行）は７日、インフレ率予想を大幅に上方修正し、年内は利下げを行わない可能性を示した。
政策金利は２５年年央まで現行水準で推移すると想定しているとし、２月の予想よりも約９カ月長く現行水準にとどまるとの見通しを示した。
第１・四半期に３．６％だったインフレ率は６月までに３．８％に上昇し、年末までその水準で推移すると予想。これまでは年末までに３．２％に鈍化すると見込んでいた。
現在３．８％の失業率は、６月までに４．０％、１２月までに４．２％に上昇すると予想。前回予想は６月が４．２％、１２月が４．３％だった。
中銀は「経済の余剰（生産）能力はわれわれが現在考えているよりも少ないかもしれない」と説明した。