26日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:アフターコロナを意識した銘柄選別が強まりそう■前場の注目材料:ベネッセHD、20/3営業利益30.9%増 212.66億円、直近修正値で着地■IHI、空気清浄機を増産、医療機関など向け■アフターコロナを意識した銘柄選別が強まりそう26日の日本株市場は、強含みの相場展開が期待される。
25日の米国市場はメモリアルデーの祝日だったため、海外勢のフローが限られることになろうが、政府による緊急事態宣言の全面解除を背景に、市場の関心は経済活動再開への期待に向かおう。
日経225先物清算値は大阪比150円高の20970円となり、朝方はこれにサヤ寄せする格好から買いが先行することになりそうだ。
また、ドイツの5月のIfo期待指数は80.1と、前月の69.4から大きく上昇している。
企業は慎重ながらも下期以降の景気改善を期待している結果となっている。
各国でのロックダウン解除の流れもあり、押し目買い意欲は強そうである。
一方で、上値を買い上がるには厳しい面もある。
米国が禁輸対象ブラックリストに中国の企業や機関を追加するなど、米中関係の悪化が重石になりやすい。
本日は海外勢のフローが限られるため、売り圧力は強まらないだろうが、休場明けへの警戒感が高まりやすく、日経平均の21000円接近では、利益確定に向かう流れも意識されやすいところであろう。
そのため、断続的なインデックス売買の他は、次第に個人主体による中小型株にシフトしやすいだろう。
市場の関心が集まりやすいのがアンジェス (T:4563)だろう。
同社は新型コロナウイルスワクチンの臨床試験(治験)を7月から始めると伝えられている。
動物実験の成果などを受けて厚生労働省や医療機関などと治験前倒しについて協議しており、有効性が確認できれば年内にも承認を受けて実用化される可能性がありそうとも伝えられており、短期筋の資金流入が強まりそうである。
もっとも、個人投資家のセンチメントを表す銘柄でもあるため、同社が鈍い動きをみせてくるようだと、他の関連銘柄等への利益確定に向かわせやすい点には注意が必要。
また、緊急事態宣言の全面解除を受けて、物色対象にも変化が起きやすく、アフターコロナを意識した銘柄選別が強まりそうである。
■ベネッセHD、20/3営業利益30.9%増 212.66億円、直近修正値で着地ベネッセHD (T:9783)が発表した2020年3月期決算は、売上高が前期比2.1%増の4485.77億円、営業利益が同30.9%増の212.66億円だった。
22日に業績修正を発表しており、サプライズはない。
21年3月期予想については、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、現時点で合理的な業績予想の算定が困難であることから、未定としている。
■前場の注目材料・日経平均は上昇(20741.65、+353.49)・日経225先物は大阪夜間取引で上昇(20970、大阪比+150)・1ドル107円70-80銭・日銀のETF購入・世界的な経済活動再開・日米欧の大型経済対策・7-9月期の業績回復期待・IHI (T:7013)空気清浄機を増産、医療機関など向け・SCREEN (T:7735)IJ印刷機開発に着手、多品種少量対応・富士通 (T:6702)デジタルアセット取引、異なる基盤を相互接続、富士通など・NEC (T:6701)ネット分離ソリューション、マルウェア侵入防御・コニカミノルタ (T:4902)非接触で即体温測定、赤外線カメラ用アプリ提供・楽天 (T:4755)楽天ペイ、「Suica」連携・第一三共 (T:4568)抗がん剤投入、まず乳がん治療向け☆前場のイベントスケジュール・特になし
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