日本サード (T:2488):1035円(-160円)大幅に8日ぶり反落。
21年3月期の営業利益予想を前期比8.1%減の4.33億円と発表している。
緊急事態宣言を受けて教育ソリューション事業をオンライン型に切り替えており、教室運営費などが重しとなる。
年間配当予想は21.00円(前期25.00円)。
20年3月期の営業利益はICTソリューション事業などが伸び、97.5%増の4.70億円で着地した。
21年3月期の減益見通し公表で材料出尽くし感が広がり、利益確定売りに押されているようだ。
第一三共 (T:4568):9224円(+361円)大幅続伸。
SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も5500円から10500円に引き上げている。
非小細胞肺がん薬のDS-1062と変異体非小細胞肺がんを適応症としたU3-1402などは、今後の開発動向により株価にアップサイドと考えているもよう。
前者はピーク売上高8000億円(30年3月期)、後者はピーク売上高1400億円(同)を想定、株価に期待値が織り込まれているEnhertuとともに成長ドライバーになると予想。
味の素 (T:2802):1792円(-52.5円)大幅続落。
引き続き前日の後場に発表した決算が嫌気される展開になっている。
20年3月期事業利益は992億円で前期比6%増益、880億円の会社計画を大きく上回った。
化成品の事業利益が大幅増となっている。
一方、21年3月期は780億円で同21%減益の見通し。
新型コロナによる影響として229億円が減益要因としている。
極めて保守的な前提とはみられるが、市場想定を大きく下回る水準にネガティブなインパクトが続く。
ベネッセHD (T:9783):2902円(-328円)急反落。
前日に20年3月期の決算を発表、213億円で前期比30.9%増益、先週末の上方修正値水準での着地となる。
21年3月期業績見通しは非開示で、配当は据え置き予想としている。
4月の会員数は前年比で3.3%増、とりわけ、ボリュームの大きい小学講座は同6.7%増となっている。
注目された4月の会員数は順調とみられるが、小中学校の休校などで足元期待感が高まっていたことから、業績非開示と併せて出尽くし感が先行する形へ。
フジクラ (T:5803):304円(-18円)大幅反落。
前日に業績予想の下方修正を発表、営業利益は従来の80億円から30億円に、国内設備の減損で最終損益は75億円の赤字から330億円の赤字としている。
需要低迷や価格下落などによって、光ファイバーとFPCが低迷する形に。
5月28日に予定していた決算発表は再延期するとしている。
電線大手では古河電工などが決算発表受け急騰していただけに、1-3月期の一段の収益悪化には失望感が優勢となっている。
247 (T:7074):1580円(+300円)ストップ高。
ダイエットジム「24/7Workout」の一部店舗の営業を再開すると発表している。
22日に茨城、愛知、和歌山、兵庫、広島の各県で施設の休業要請の段階的解除が更新・公表されたため。
同社はこれまでも断続的に一部店舗の再開を明らかにしている。
25日には首都圏を含む全国の緊急事態宣言が解除されており、近く全面的な営業再開が可能になるとの期待から買われているようだ。
大戸屋HD (T:2705):2303円(+169円)大幅に5日続伸。
23年3月期までの中期経営計画を策定したと発表している。
同期の売上高目標は286.59億円(20年3月期実績は245.79億円)、経常損益目標は9.60億円の黒字(同5.69億円の赤字)。
マーケティング戦略の実行による顧客数回復や不採算直営店舗の整理などを行う。
また、株主優待制度を拡充し、優待券の贈呈を現行の年1回(3月末)から年2回(3月末と9月末)に増やす。