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NY外為市場=ドルが158円台乗せ、日銀の現状維持や米PCE受け

発行済 2024-04-27 06:31
更新済 2024-04-27 06:36
© Reuters. ニューヨーク外為市場では、ドルが158円台に乗せ、34年ぶり高値を更新した。2022年9月撮影(2024年 ロイター/Florence Lo)

[ニューヨーク 26日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが158円台に乗せ、34年ぶり高値を更新した。日銀による政策の現状維持が材料視されたほか、米インフレ指標がおおむね予想と一致し、連邦準備理事会(FRB)が利下げ開始を遅らせるという観測が強まった。

日銀は金融政策決定会合で現状の政策を維持。植田和男総裁は記者会見で円安に対して踏み込んだ発言をせず、円売り地合いが一段と強まった。

EBSによると、ドル/円は終盤の取引で1.7%高の158.275円。

ドルは一時154.97円に急落し、円買い介入もしくは介入を前提に金融機関にレートの提示を求める「レートチェック」が入ったのではないかとの思惑も広がった。市場では、参加者の間での強い介入警戒感によって、一時的にドル売りが集中して発生したとみられている。

ドル/円は週間では2%上昇する勢いで、これは1月中旬以来の大幅な伸び。

26日発表された3月の米個人消費支出(PCE)価格指数は、前月比0.3%上昇で市場予想と一致。前年比は2.7%上昇と、予想の2.6%上昇を小幅上回った。変動の大きい食品とエネルギーを除くコアPCE価格指数は前年比2.8%上昇、前月比0.3%上昇と、ともに伸び率は2月と同じだった。

BMOのチーフエコノミスト、ダグラス・ポーター氏は、PCE価格指数が懸念されていたほどインフレの上振れを示さず、一定の安心感が広がったものの、「FRBが目安とするインフレ指標は年初から着実に上昇している」と指摘。「インフレが落ち着きつつあるという自信をFRBに与えることはほぼできないだろう」と述べた。

CMEのフェドウオッチによると、PCEを受け、市場が見込む9月利下げの確率は58%と、1週間前の68%から低下。12月利下げの確率は80%超織り込まれている。

主要通貨に対するドル指数は0.3%高の105.93。

ユーロ/ドルは0.2%安の1.0705ドル。週間では0.4%上昇と、3月初め以来の高い伸びとなる見通し。

ユーロ/円は一時、16年ぶりの高値となる168.85円を付けた。その後は1.1%高の168.845円近辺で推移した。週足では2.5%値上がりし、昨年6月半ば以来の大幅な伸びを記録する見通し。

ポンド/ドルは0.1%安の1.2501ドル。今週は1.1%上昇。3月初旬以来最大の値上がりとなる。

市場では、来週開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)が注目されている。

ドル/円 NY終値 158.33/158.36

始値 156.81

高値 158.43

安値 156.34

ユーロ/ドル NY終値 1.0692/1.0696

始値 1.0726

高値 1.0740

安値 1.0675

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