本日の日経平均は大幅に3日続伸となった。
前日の米国市場では、中国の大学がコロナウイルスによる肺炎に効果的な治療薬を発見したとの報道や市場予想を上回る1月ADP雇用統計やISM非製造業指数といった経済指標を受け、主要3指数は揃って3日続伸。
これを受けた、市場での新型肺炎に対する過度な懸念の後退や、為替相場が1ドル=110円台突入を窺うような円安基調となるなか、本日の東京市場には朝方から買いが先行した。
その後も、足元で売りの目立った商品投資顧問(CTA)などとみられる海外短期筋による指数先物に対する買い戻しの動きが継続し、日経平均の上げ幅は一時600円を超えた。
また、後場中に発表されたトヨタ自動車 (T:7203)の第3四半期決算では、通期の利益見通しが上方修正されたことが好感される展開となった。
大引けの日経平均は前日比554.03円高の23873.59円となった。
東証1部の売買高は16億5442万株、売買代金は3兆510億円だった。
セクターでは、東証33業種が上昇するなか、とりわけ保険業が3%高になったほか、石油・石炭製品、精密機器、輸送用機器、医薬品などの上昇が目立った。
売買代金上位銘柄では、前日の上半期業績が従来計画を大幅に上振れて着地したパンパシHD (T:7532)が17%高、市場想定を上回る10-12月期決算が評価されたZホールディングス (T:4689)も5%高になったほか、ソニー (T:6758)、任天堂 (T:7974)、トヨタ自動車、ソフトバンクG (T:9984)、ファーストリテ (T:9983)、三菱UFJ (T:8306)、村田製作所 (T:6981)、武田薬 (T:4502)が上昇。
一方で、決算後の出尽くし感からスクエニHD (T:9684)やコロプラ (T:3668)が急落したほか、東京エレクトロン (T:8035)などもさえない。