日経平均は小幅続落。
26日の米国市場でNYダウは大幅に続落し、650ドル安となった。
欧米で新型コロナウイルス感染が一段と拡大し、大統領選を巡る不透明感や追加経済対策の交渉行き詰まりも重なって投資家心理が悪化した。
本日の日経平均はこうした流れを引き継いで117円安からスタートすると、朝方には一時23232.31円(前日比262.03円安)まで下落。
ただ、売り一巡後は下げ渋る展開となった。
米大統領選を控えたタイミングで、企業決算の発表も本格化したことから、積極的に持ち高を傾ける動きは限られた。
大引けの日経平均は前日比8.54円安の23485.80円となった。
東証1部の売買高は9億4534万株、売買代金は1兆8631億円だった。
業種別では、空運業、鉱業、ゴム製品が下落率上位だった。
一方、その他製品、精密機器、情報・通信業が上昇率上位だった。
東証1部の値下がり銘柄は全体の41%、対して値上がり銘柄は55%となった。
個別では、トヨタ自 (T:7203)やファーストリテ (T:9983)が小安い。
日本電産 (T:6594)は2%弱の下落。
前日発表した決算に対する評価は良好だが、事前の期待も高かったため、利益確定の売りが出たようだ。
業績観測が報じられたJAL (T:9201)は4%超の下落。
三越伊勢丹 (T:3099)などの百貨店株も新型コロナ再拡大が警戒されてか軟調ぶりが目立った。
また、決算発表を延期したネットワン (T:7518)は売り気配のままストップ安比例配分となった。
一方、ソフトバンクG (T:9984)やソニー (T:6758)がしっかり。
任天堂 (T:7974)、ZHD (T:4689)、エムスリー (T:2413)といった「ウィズコロナ」関連のグロース(成長)株は堅調ぶりが目立った。
今期業績予想を上方修正したキヤノン (T:7751)は8%の上昇。
オービック (T:4684)も決算が好感されて大きく買われた。
また、「鬼滅の刃」関連として人気の続くSKジャパン (T:7608)は買い気配のままストップ高比例配分となった。