[東京 13日 ロイター] - 日経平均 .N225 前場終値 17923.95 -55.77 寄り付き 17892.10 安値/高値 17892.1─17962.11
東証出来高(万株) 129050 東証売買代金(億円) 13376.59
前場の東京株式市場で日経平均は反落。外為市場でドルが118円台後半まで下落したこ とが重しとなったほか、週末要因も重なり利益確定売りが優勢となった。好業績銘柄には 買いが集まったものの、来週初めの米国株式市場が休場であることなどが手控え要因とな り、指数は軟調にもみ合いを続けた。TOPIXは0.05%高となり小幅に5日続伸と なった。
ロシアとウクライナの停戦合意により市場心理が改善したことで、米国株式市場は前 日、主要指数がそろって上昇となった。ただ1月の米小売売上高はさえない内容となり、 ドル安/円高が進行。東京市場はトヨタ自動車 7203.T やキヤノン 7751.T など自動車・ 電機株の一角が下落する展開となったほか、ファーストリテイリング 9983.T やファナッ ク 6954.T など値がさ株も軟調に推移し、日経平均を押し下げる要因となった。
日経平均は節目の1万8000円が抵抗線として意識された一方、好決算が評価され た楽天 4755.T が前日比で5%近く上昇したほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ 8306.T 、NTTドコモ 9437.T が昨年来高値を更新。堅調な値動きを示す銘柄もみられ た。
セクター別ではその他金融 .IFINS.T のほか、不動産 .IRLTY.T など内需関連の上昇 が目立った。また株式市場筋によると、2月限日経平均オプションの最終決済に関わる日 経平均のSQ(特別清算指数)値は1万7886円04銭となった。
高木証券投資情報部長・勇崎聡氏は「週明けに発表される国内総生産(GDP)の結 果を受け、日本のマクロ経済に対してあまりポジティブではなかった外国人投資家が前向 きにとらえるようになれば、来週の日本株はしっかりする可能性がある」と指摘している 。
個別銘柄では東京建物不動産販売 3225.T が買い気配。東京建物 8804.T が12日、 東建不販を株式交換方式で完全子会社化すると発表。東建不販の普通株1株に対し東京建 物の普通株を0.61株割り当てる。株価は株式交換比率にさや寄せする動きとなってい る。2015年3月期の業績予想と配当予想の上方修正を発表した東京精密 7729.T も高 い。
半面、シチズンホールディングス 7762.T が大幅安。12日に2015年3月期の連 結業績予想の上方修正を発表したものの、営業利益予想のみ据え置いた。市場予想を下回 る営業益見通しなどが嫌気された。
東証1部の騰落数は、値上がり836銘柄に対し、値下がりが888銘柄、変わらず が137銘柄だった。
(長田善行)