(内容を追加しました) [ニューヨーク 12日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル) .DJI 終値 17895.22(+259.83) 前営業日終値 17635.39(‐27.55)
ナスダック総合 .IXIC 終値 4893.29(+43.35) 前営業日終値 4849.94(‐9.86)
S&P総合500種 .SPX 終値 2065.95(+25.71) 前営業日終値 2040.24(‐3.92)
12日の米国株式市場は反発。ドル下落で企業収益への懸念が和らいだほか、連邦準 備理事会(FRB)の年次ストレステスト(健全性審査)結果公表を受け金融株が上昇し た。
ダウ工業株30種 .DJI は259.83ドル(1.47%)高の1万7895.22 ドル。 ナスダック総合指数 .IXIC は43.35ポイント(0.89%)高の4893.2 9。 S&P総合500種 .SPX は25.71ポイント(1.26%)高の2065.95 。
S&P金融株指数 .SPSY は2.2%上昇。ステレステストで資本計画が承認され、 増配が可能となったシティグループ C.N は3.3%上がった。ただ内部管理態勢などの 改善を求められたバンク・オブ・アメリカ BAC.N は0.1%安だった。 フローリング木材販売のランバー・リクイデーターズ LL.N は10.2%上昇した。 同社は一部の木材に健康・安全基準を超える量の発がん性物質ホルムアルデヒドを含んで いると報じられているが、該当する住宅の室内空気の状態を無料で検査することなどの対 応策を明らかにした。 半導体のインテル INTC.O は、第1・四半期の売上高見通しを引き下げたことが嫌わ れ、4.7%下落した。
メディア・娯楽のウォルト・ディズニー DIS.N は4.2%高。同社最大のヒット映 画「アナと雪の女王」の続編制作を開始したと表明した。
この日発表された2月米小売売上高は予想外に減少。ドルが対ユーロで反落し、FR Bの利上げをめぐる不安感はやや後退した。一方で6日の2月米雇用統計は予想より堅調 で、FRBが6月にも利上げするとの観測を強めて前日までの株安をもたらしていた。 BB&Tウエルス・マネジメントのシニアバイスプレジデント、バッキー・ヘルウィ グ氏は「こうした点からみて、利上げへ近づく動きはさらなるドル高につながり、経済成 長と海外で事業展開する多くの企業にとって逆風になることを示しているのではないか」 と述べた。
BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合算出来高は約65 億株で、月初来平均の66億株を下回った。 騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所が上げ2241で下げ823(比率は2.7 2対1)、ナスダックが上げ1982で下げ765(2.59対1)だった。