[東京 13日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 19905.46 -2.17 寄り付き 19967.38 安値/高値 19825.69─19975.66
TOPIX .TOPX 終値 1586.26 -3.28 寄り付き 1591.68 安値/高値 1578.12─1592.35
東証出来高(万株) 170247 東証売買代金(億円) 21398.62
東京株式市場で日経平均は小幅に続落した。前週末に欧米株が上昇したことで、朝方は外 部環境を好感した買いが優勢となったが、節目の2万円を手前に上値の重さが意識され、 利益確定売りに押された。日銀によるETF(上場投資信託)買いへの期待感が膨らむな か、後場はプラス圏に浮上する場面もあったが、米企業決算を見極めたいとの心理から方 向感は乏しく、大引けにかけて軟化。東証1部の売買高は今年2番目の低水準だった。
寄り付き後に日経平均は前週末比68円高となったが、2万円台に乗せることなく上 げ幅を縮小。前場中盤には一時81円安を付けた。「前週末に一時2万円を付けた達成感 が出ている。米企業決算を見極めようとの姿勢も強まり、上にも下にも動きづらい展開と なっている」(高木証券・投資情報部長の勇崎聡氏)という。
取引時間中に為替はややドル高/円安方向に振れたものの、大手自動車株は総じてマ イナス圏で推移した。キッコーマン 2801.T 、味の素 2802.T など直近で上げが目立って いた内需関連銘柄の一角にも利益確定売りが広がった。
中国の経済指標も発表されたが、東京市場への影響は限定的だった。中国税関当局が 発表した3月の輸出は前年同月比15%減と、市場予想の12%増に反し大幅なマイナス となったが、コマツ 6301.T 、日立建機 6305.T など中国関連銘柄はしっかり。日本電産 6594.T やアルプス電気 6770.T など電子品関連も堅調だった。
個別銘柄ではほかに、日本電気硝子 5214.T がストップ高で引けた。同社は10日、 2015年12月期の第1・四半期(1─3月)業績予想の修正を発表。営業利益がこれ まで予想していた10─20億円から45億円になる見通しを示した。計画を上回る利益 の進ちょくを評価した。半面、チムニー 3178.T が大幅安。寄り付き前に横浜市内の店舗 で食中毒が発生したと発表。今後の事業への影響を懸念した売りが出た。
東証1部騰落数は、値上がり731銘柄に対し、値下がりが1000銘柄、変わらず が148銘柄だった。
(長田善行)