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日経平均は急反発、原油安によるインフレ懸念緩和や金利低下を好感、28000円回復

発行済 2022-09-08 15:44
更新済 2022-09-08 15:45
© Reuters.
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日経平均は大幅反発。
7日の米株式市場でダウ平均は436ドル高と3日ぶり大幅反発。
原油先物価格が1月来の安値を更新し長期金利が低下すると、インフレ懸念の緩和に伴い買い戻しが強まった。
また、連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード副議長が過剰な利上げリスクに言及したほか、9月連邦公開市場委員会(FOMC)での0.75pt利上げが織り込まれたとの見方が強まると、相場を一段と押し上げた。
ナスダック総合指数は+2.13%と8日ぶりの大幅反発。
日経平均は302.38円高とギャップアップでスタートすると、朝方から買いが先行し、昼前には一時28000円を回復。
午後に入ってからもじりじりと値を切り上げる展開が続き、28000円は軽々超えて一時28083.79円(653.49円高)
まで上昇した。
なお、今晩は欧州中央銀行(ECB)定例理事会、パウエルFRB議長の発言が予定されている。


 大引けの日経平均は前日比634.98円高の28065.28円となった。
東証プライム市場の売買高は12億765万株、売買代金は2兆9818億円だった。
セクターでは精密機器、空運、医薬品を筆頭にほぼ全面高。
一方、鉱業のみが下落した。
東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の93%、対して値下がり銘柄は6%となった。


 個別では、ソフトバンクG (TYO:9984)、キーエンス (TYO:6861)、ソニーG (TYO:6758)の主力ハイテク株のほか、OLC (TYO:4661)、ダイキン (TYO:6367)、HOYA (TYO:7741)など値がさ株が総じて高い。

東エレク (TYO:8035)、ルネサス (TYO:6723)など半導体関連も大幅高。
米アップルの新製品発表もあり、イビデン (TYO:4062)、ローム (TYO:6963)の関連株も大きく上昇。
インフォマート (TYO:2492)、サイボウズ (TYO:4776)、レノバ (TYO:9519)など中小型グロース株の一角が急伸。
原油安によるコスト減を好感しユニ・チャーム (TYO:8113)、花王 (TYO:4452)、レンゴー (TYO:3941)なども強い動き。
国際線予約数の急回復の報道を手掛かりにJAL (TYO:9201)、ANAHD (TYO:9202)の空運も高い。
NTT (TYO:9432)、バンナムHD (TYO:7832)、NTN (TYO:6472)はレーティングを材料に大幅高。
アイル (TYO:3854)は今期見通し及び中計が好感されて急伸。


 一方、原油先物価格の急落を受けてINPEX (TYO:1605)が軟調。
グロース株の中ではJMDC (TYO:4483)が大幅に下落。
ほか、SHIFT (TYO:3697)、マネフォ (TYO:3994)、ラクス (TYO:3923)などグロース株の一角で冴えないものが散見された。
パーク24 (TYO:4666)は東京五輪のスポンサー選定を巡る一件での幹部への調査が伝わり大幅に下落。
アイモバイル (TYO:6535)は今期見通しが物足りないとの評価から大きく売られた。
ほか、レーティングの格下げを受けて三井不動産 (TYO:8801)、川崎重工 (TYO:7012)が下落した。

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