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東京株式市場・大引け=大幅反落、1カ月ぶり安値水準に 連休中の欧米株安を嫌気

発行済 2015-05-07 15:14
© Reuters.  東京株式市場・大引け=大幅反落、1カ月ぶり安値水準に 連休中の欧米株安を嫌気
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[東京 7日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値      19291.99 -239.64 寄り付き    19356.46 安値/高値   19257.85─19461.08

TOPIX .TOPX 終値       1574.64 -10.97 寄り付き     1574.61 安値/高値    1571.43─1585.59

東証出来高(万株) 236567 東証売買代金(億円) 28617.96

東京株式市場で日経平均は大幅反落。終値は4月1日以来、約1カ月ぶりの安値水準とな った。大型連休中の欧米株安の流れを引き継ぎ、主力株は総じて売り優勢。ソフトバンク 9984.T など値がさ株の下落が足かせとなった。国内外で上昇する金利の動向や週末に 発表される米4月雇用統計を見極めたいとの心理も働き、指数は軟調にもみ合いを続けた 。

前週末に続き、世界的な株高を支えた緩和マネーの巻き戻しが意識されたことに加え 、イエレン米連邦準備理事会 (FRB)議長が株式市場のバリュエーションが全般的に 高まっていると警告したことも重しとなった。東京市場は朝方から軟調な展開。後場に入 ると先物安に伴う裁定解消売りに押され、日経平均は一時273円安まで下落。1万93 00円を割り込んで取引を終えた。

ソフトバンクが3.3%超、ファナック 6954.T が3.5%超の下落となり、日経平 均を押し下げる要因となった。ただ原油相場の上昇を受け、石油関連株の一角は堅調に推 移。好業績・増配を発表した銘柄も素直に物色され、全面安には至らなかった。

市場からは「イエレン議長の発言を受け、米国株式市場でややリスク回避的な動きが みられ、日本株にも波及している。欧米の景気の方向性が明確になるまでは、もみ合いが 続く展開となるだろう」(丸三証券の経済調査部長・安達誠司氏)との声が出ている。

個別銘柄では双日 2768.T が後場一段高。7日に2016年3月期の連結業績(国際 会計基準)が増収増益となる見通しを発表。年間配当予想も増額し評価された。またルネ サスエレクトロニクス 6723.T が反発。2日付日本経済新聞で、同社の2015年3月期 の連結最終損益は800億円強の黒字(前の期は52億円の赤字)になったようだと報じ られ、材料視された。

半面、小田急電鉄 9007.T が軟調。気象庁が6日、箱根山の噴火警戒レベルを1(平 常)から2(火口周辺規制)に引き上げたことで、観光客の減少に伴う業績面での影響を 懸念した売りが出た。16年3月期が減収・営業減益となる見通しを発表したベネッセホ ールディングス 9783.T は一時ストップ安を付けた。

東証1部騰落数は、値上がり694銘柄に対し、値下がりが1044銘柄、変わらず が144銘柄だった。

(長田善行)

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