[東京 28日 ロイター] - 日本の官民が連携して立ち上げた半導体新会社のラピダス(東京都千代田区)は28日、新たに建設する最先端半導体工場の建設予定地に北海道千歳市を選定したと発表した。同工場では、2025年に試作ライン、2020年代後半に量産ラインを立ち上げることを目標とする。
同市にはSUMCO (T:3436)、デンソー (T:6902)、パナソニックホールディングス (T:6752)などの工場が立地する工業団地がある。
ラピダスの小池淳義社長は、世界から人材が集まりやすい点や交通の利便性など「中長期的なポテンシャルがあることを踏まえ、工場の予定地として選定した」とコメントした。今後、政府による計画や予算承認を経て具体的な準備を始める考え。
新工場建設地の発表に先立ち、西村康稔経済産業相は28日(訂正)の閣議後会見で、「日米連携の象徴的なプロジェクト。議論や検討が進展しているのは歓迎したい」と述べた。
ラピダスは昨年11月、トヨタ自動車 (T:7203)やソニーグループ (T:6758)など日本企業8社が共同出資で設立した。旗振り役の経済産業省が700億円を支援する。
提携した米IBM (N:IBM)と共同で加工線幅2ナノメートルの微細な最先端ロジック半導体を開発、生産を始める。
*本文4段落目の会見の日付を21日から28日に訂正し、全体を再構成しました。