[ベンガルール １３日 ロイター] - 米金融大手ゴールドマン・サックスはこのほど、インド株の投資判断を従来の「マーケットウエート」から「オーバーウエート」に引き上げた。理由として、力強い経済成長の見通しや国内投資信託への堅調な資金流入、中国からサプライチェーンが移行する可能性を挙げた。
ティモシー・モー氏が率いるゴールドマンのアナリスト陣はインド市場について、堅調な企業業績の伸びとマクロ経済面の安定性に支えられ、来年も上昇が続くと予想。モー氏は顧客向け資料に「当社はインドについて、アジア太平洋地域では最良の構造的成長が見込まれ、向こう２年間にわたり１０％台半ばの増益が確保されると考えている」と記した。
ゴールドマンはインドの実質経済成長率を今年が６．５％、来年が６．３％と予想、アジア太平洋地域では最高クラスの伸びになると見込んだ。
また、中国経済を巡る懸念により各国がサプライチェーンを中国から他国へ移す可能性があると指摘。これがインドに恩恵をもたらし得るとした。