[ストックホルム 26日 ロイター] - 中国自動車大手の浙江吉利控股集団と傘下のボルボ・カーが設立したスウェーデンの電気自動車(EV)メーカー、ポールスター・オートモーティブ・ホールディングは26日、世界の従業員の約15%に当たる450人前後の人員を削減する方針を明らかにした。厳しい市場環境が理由だとした。
多くの自動車メーカーはこの1年、需要低迷や大幅な値引き、補助金削減、サプライチェーン(供給網)問題により、EVの成長が予想通りのペースで実現していないと警告している。
ポールスターも昨年11月、納車予想を縮小し、事業見通しも修正。2025年の収支均衡と、浙江吉利控股集団とボルボなどへの資金依存軽減を目指すとした。また、利益率改善に向けコスト削減を強化すると表明した。
人員削減についてポールスターの広報担当者は「この事業計画の一環として、事業と営業の規模を縮小する必要がある。対外支出のほか、残念ながら人員の削減を行うことになる」と述べた。