Atsuko Aoyama Maki Shiraki
[東京 31日 ロイター] - ダイハツ工業は31日、国土交通省から出荷停止の指示が解除された車種のうち、京都工場(京都府大山崎町)で受託生産していたトヨタ自動車の「プロボックス」とマツダの「ファミリアバン」の生産を2月12日に再開すると発表した。
昨年12月に認証試験不正で全車種の生産・出荷を停止して以降、初めての再開となる。2車種の未出荷車両については2月5日から出荷を再開する。
ダイハツの武田裕介取締役は31日のオンラインでの説明会で、同2車種は他の車種では代替しにくい商用車で「顧客に大変な不便をかけている」と説明。生産出荷の早期再開を望む販売店からの声もあり、認証試験不正は開発部門の問題であるとして生産・出荷再開の判断に踏み切ったと話した。
同社広報によると、設備などをいったん停止していたこともあり、再開後の生産は緩やかな立ち上がりとなり、通常の生産ペースになるまでは少し時間がかかる見通し。
子会社ダイハツ九州の大分工場(大分県中津市)で生産しているダイハツの軽乗用車「ミライース」などについては、仕入れ先の状況を確認しつつ、2月19日以降の生産再開を検討する。滋賀工場(滋賀県竜王町)と本社工場(大阪府池田市)は3月1日まで稼働停止を延長する。
国土交通省は19日、生産再開が決まった2車種を含む5車種について、道路運送車両法の基準への適合を確認し、認証試験不正問題を受けた出荷停止の指示を解除。30日には「ミライース」など10車種の出荷停止も解除した。