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アリババ、物流部門の香港上場取りやめ 「市場環境良くない」

発行済 2024-03-27 16:02
更新済 2024-03-27 16:09
© Reuters.  3月26日、中国の大手テック企業アリババ・グループは、物流部門、菜鳥(ツァイニャオ)の香港上場計画を取りやめたと明らかにした。写真は北京のアリババ・グループのオフィス前

Casey Hall Rishav Chatterjee

[26日 ロイター] - 中国の大手テック企業アリババ・グループは26日、物流部門、菜鳥(ツァイニャオ)の香港上場計画を取りやめたと明らかにした。未保有の菜鳥株式36%を最大37億5000万ドルで買い取る。

アリババは昨年3月、事業部門を電子商取引、メディア、クラウドなど6分割する事業再編を発表。菜鳥の上場はその一環だった。

蔡崇信(ジョー・ツァイ)会長は「アリババにとっての菜鳥の戦略的重要性と、国際物流網の構築という長期的な大きなチャンスを考えると、今が出資拡大する適切な時期」との見解を示した。

蔡会長は最近の決算会見で、菜鳥を含む事業部門の新規株式公開(IPO)計画は「市場環境次第」と述べていた。

蔡会長は26日のアナリストとの電話会議で、菜鳥の上場撤回は規制の問題とは関係ないと説明。

その上で「株主のための資本市場取引する環境が(香港は)整っていない。このような資本市場取引を進めることは意味がない」と述べた。

2023年の香港でのIPOは73社、調達総額は463億香港ドル(59億2000万ドル)と22年から56%減少した。

関係者によると、菜鳥のIPOに参加する投資家と価値評価で相違があったという。

蔡会長は未保有株を103億ドルで買い取る方針とした。アリババの発表によると、未保有株の買い付け条件は1株=0.62ドル。6月か7月まで買い取りを完了する予定。

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