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東京株式市場・大引け=続伸、一時300円超高 ソフトバンクが下支え

発行済 2016-02-16 15:20
更新済 2016-02-16 15:30
© Reuters.  東京株式市場・大引け=続伸、一時300円超高 ソフトバンクが下支え
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[東京 16日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値      16054.43 +31.85 寄り付き    15849.47 安値/高値   15809.58─16341.56

TOPIX .TOPX 終値       1297.01 +4.78 寄り付き     1281.48 安値/高値    1276.72─1321.21

東証出来高(万株) 315864 東証売買代金(億円) 28848.3

東京株式市場で日経平均は続伸。序盤は前日の大幅高の反動売りに押され、一時200円 を超す下げとなったが、後場には一転、上げ幅が300円を超える場面があった。ドル高 /円安の進行や中国株の上昇などが支援材料となったが、引けにかけては伸び悩んだ。自 社株買いを発表したソフトバンクグループ 9984.T がストップ高となったことが下支え要 因となった。

前日の米国市場は休場だったが、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が欧州議会で 行った証言で、3月の理事会で政策緩和に踏み切る用意があると改めて表明。欧州金融株 の上昇が投資家心理の改善につながった。外為市場でドル/円 JPY=EBS が114円台後 半まで強含んだことや、日銀によるマイナス金利適用後の短期金融市場の動向が想定内に とどまったことも不安心理の後退に寄与した。

後場には国内年金の買い観測も広がり、取引時間中としては4営業日ぶりに一時1万 6300円台を回復。ただ上昇局面では戻り待ちの売りも出て、大引けにかけては伸び悩 んだ。業種別では保険など金融セクターの上昇が顕著となった一方、食料品、電気・ガス 、陸運などは軟調。日経ボラティリティ指数 .JNIV は一時、2月8日以来の水準となる 36ポイント台まで下落した。

市場からは「基本は買い戻しの動き。完全に日本株の下値不安が払しょくされたかと いうとまだ微妙なところがある。20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を 前に売り仕掛けも難しい」(エース経済研究所社長の石飛益徳氏)との声が出ている。

個別銘柄ではソフトバンクグループがストップ高。15日、発行済み株式総数の14 .2%にあたる1億6700万株、5000億円を上限とする自己株取得を決議したと発 表した。同社としては過去最大となる大規模な自社株買い発表を材料視し、1銘柄で日経 平均を約83円押し上げる要因となった。

半面、キリンホールディングス 2503.T が大幅安。15日に2016年12月期の連 結営業利益が前年比0.2%増の1250億円になるとの見通しを発表したが、市場予想 を下回る内容となったことを嫌気した売りが出た。

東証1部騰落数は、値上がり965銘柄に対し、値下がりが873銘柄、変わらずが 99銘柄だった。

(長田善行)

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