■事業概要
(2)沿革
AOI Pro. (T:9607)の業歴は古く、1963年にテレビCM制作を目的とする(株)葵プロモーションとして、東京都港区に設立されたところにさかのぼる。
一貫してテレビCMを主力とする映像制作会社として事業基盤を確立。
1990年には更なる発展と社会的信用を高めるために、業界の中で先陣を切ってJASDAQに上場した。
その後も、話題性に溢れた数々の映像作品を生み出すことで順調に業績を拡大し、2000年には東証1部へ上場。
大手CM制作会社の一角として、名実ともに確固たるポジションを確立してきた。
一方、2011年7月には、デジタルコンテンツの制作等を主力としてWebコミュニケーションコンサルティング事業を行うビジネス・アーキテクツを出資により子会社化。
また、同年9月には、インドネシアにテレビCM制作関連業務を行うための海外拠点を開設するなど、多様化するメディアへの対応やWeb動画等のデジタルコンテンツへの需要拡大、成長著しいアジアへの日系企業の進出などを見据え、同業他社に先駆けて体制を構築してきた。
その結果、デジタルコンテンツは主力のテレビCM制作とともに同社の成長の原動力となり、2016年3月期も過去最高の売上高(5期連続)、営業利益(3期連続)を更新した。
また、2014年10月には、新たな成長領域である動画コンテンツマーケティング事業の本格展開を目指し、動画プラットフォームの効果測定及び運用を得意とするナカミノを資本提携によりグループ化(持分法適用関連会社)した。
昨年12月に連結子会社化し、今年4月に、Quark tokyoに商号を変更、今後の事業拡大に向けた体制強化に取り組んでいる。
(3)企業特徴 同社の競争力の源泉は、プランナーや演出家を多数抱えることで、多様で創造性に富んだ提案を可能にしていることである。
特に、半世紀にわたって話題性に溢れた映像作品を多数生み出してきた映像制作のノウハウと創造力は同社の最大の武器であり、その高いクオリティが広告主や広告会社からの評価につながっている。
なお、同社作品のクオリティの高さは、数々の受賞実績にも実証されている。
また、国内最大規模の撮影スタジオ(横浜市都筑区)や編集スタジオを自社保有していることで、外部スタジオの使用料を削減でき、急な撮影や長期にわたる撮影などにも柔軟に対応できるなど、競争力強化につながっている。
同社は、主力のテレビCM制作を軸としながら、映像制作ノウハウを活かした事業領域の拡充を図ってきた。
グローバルなネットワークの構築を含め、需要が拡大しているWeb動画等のデジタルコンテンツ分野への参入、さらにはデータ解析との組み合わせによる動画コンテンツマーケティングへの本格展開など、多様化するメディアへの対応や各種プロモーションツールの制作から、運用型広告等によるソリューション領域に至るまで、様々な顧客ニーズにワンストップで対応できるところにも特徴がある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
一貫してテレビCMを主力とする映像制作会社として事業基盤を確立。
1990年には更なる発展と社会的信用を高めるために、業界の中で先陣を切ってJASDAQに上場した。
その後も、話題性に溢れた数々の映像作品を生み出すことで順調に業績を拡大し、2000年には東証1部へ上場。
大手CM制作会社の一角として、名実ともに確固たるポジションを確立してきた。
一方、2011年7月には、デジタルコンテンツの制作等を主力としてWebコミュニケーションコンサルティング事業を行うビジネス・アーキテクツを出資により子会社化。
また、同年9月には、インドネシアにテレビCM制作関連業務を行うための海外拠点を開設するなど、多様化するメディアへの対応やWeb動画等のデジタルコンテンツへの需要拡大、成長著しいアジアへの日系企業の進出などを見据え、同業他社に先駆けて体制を構築してきた。
その結果、デジタルコンテンツは主力のテレビCM制作とともに同社の成長の原動力となり、2016年3月期も過去最高の売上高(5期連続)、営業利益(3期連続)を更新した。
また、2014年10月には、新たな成長領域である動画コンテンツマーケティング事業の本格展開を目指し、動画プラットフォームの効果測定及び運用を得意とするナカミノを資本提携によりグループ化(持分法適用関連会社)した。
昨年12月に連結子会社化し、今年4月に、Quark tokyoに商号を変更、今後の事業拡大に向けた体制強化に取り組んでいる。
(3)企業特徴 同社の競争力の源泉は、プランナーや演出家を多数抱えることで、多様で創造性に富んだ提案を可能にしていることである。
特に、半世紀にわたって話題性に溢れた映像作品を多数生み出してきた映像制作のノウハウと創造力は同社の最大の武器であり、その高いクオリティが広告主や広告会社からの評価につながっている。
なお、同社作品のクオリティの高さは、数々の受賞実績にも実証されている。
また、国内最大規模の撮影スタジオ(横浜市都筑区)や編集スタジオを自社保有していることで、外部スタジオの使用料を削減でき、急な撮影や長期にわたる撮影などにも柔軟に対応できるなど、競争力強化につながっている。
同社は、主力のテレビCM制作を軸としながら、映像制作ノウハウを活かした事業領域の拡充を図ってきた。
グローバルなネットワークの構築を含め、需要が拡大しているWeb動画等のデジタルコンテンツ分野への参入、さらにはデータ解析との組み合わせによる動画コンテンツマーケティングへの本格展開など、多様化するメディアへの対応や各種プロモーションツールの制作から、運用型広告等によるソリューション領域に至るまで、様々な顧客ニーズにワンストップで対応できるところにも特徴がある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)