[シドニー 11日 ロイター] - メルボルン研究所とウエストパック銀行 (AX:WBC)が公表した9月のオーストラリア消費者信頼感指数は前月比1.7%低下した。8月は3.6%上昇していた。9月の指数は98.2で、指数算出の調査で悲観的な回答が楽観的な回答を上回ったことを示した。前年同月比では2.3%低下した。
住宅市場には回復の兆しが見られるものの、目先の景気見通しを巡る懸念が重しとなった。個人消費の押し上げなどを狙って6月と7月に政策金利を引き下げたオーストラリア準備銀行(中央銀行)にとっては期待外れの結果となった。
調査は1200人を対象に実施した。それによると、今後1年の経済状況の見通しを示す指数は3.1%低下。回答者自身の状況に関する見方も悪化し、1年前と比べた家計の状況を示す指数は2.5%低下、今後1年の家計の見通しを示す指数は2.2%低下した。
また、大型商品の購入に適した時期かどうかを測る指数は2.8%低下し、小売売上高の見通しにマイナスの材料となった。
住宅購入に適した時期かどうかを測る指数も前月から2.9%低下。ただ、前年比では19%上昇した。
シドニーやメルボルンではここ数カ月で住宅価格に底入れの兆しが見られ、オークションでの需要も大きく改善している。