[ニューヨーク 21日 ロイター] - 米国時間の原油先物価格は2%超上昇し、約2カ月ぶりの高値を付けた。石油輸出国機構(OPEC)など産油国が協調減産を来年半ばまで延長する公算と伝えたロイター報道を受けた。
清算値は北海ブレント先物 (LCOc1)が1.57ドル(2.5%)高の1バレル=63.97ドル。米WTI先物 (CLc1)は1.57ドル(2.8%)高の58.58ドルだった。
WTIは一時58.67ドルまで上げ、9月23日以来の高値。北海ブレントは64.03ドルを付け、同24日以来の高値となった。
関係筋の話によると、OPECとロシアなど非加盟国で構成するOPECプラスが、2020年半ばまでの協調減産延長を12月5日の会合で決める公算が高いことが分かった。
リポウ・オイル・アソシエーツのアンドリュー・リポウ社長は「多くの悲観論が原油価格に織り込まれており、次回のOPEC会合やイランやイラクの騒乱が焦点になっている」と述べた。
このほか、中国商務省報道官が21日、中国は「第1段階」の通商合意に向けて懸命に取り組むと表明し、原油市場を支援した。