[メルボルン 11日 ロイター] - 豪鉄鉱石大手フォーテスキュー・メタルス (AX:FMG)を率いるアンドリュー・フォレスト氏は11日、再生可能エネルギーに関する事業計画を発表した。低コストのグリーンエネルギー供給で石油大手に対抗することを目指す。
フォレスト氏はオンラインで行われた年次会合で発言し、フォーテスキュー・フューチャー・インダストリーズがパプアニューギニアやアフリカなどで予備的な契約を結び、ほかにも提携相手を探していると明らかにした。
フォーテスキューは世界中で再生可能エネルギーに関する資産を構築しているとし、2023年までに10億豪ドル(7億3100万米ドル)の支出を決めたと説明した。バランスシート外の資金調達も活用する予定としている。
技術革新などにより再生可能エネルギーから製造した水素とアンモニアの供給を拡大し、世界中の顧客に低コストのエネルギーを産業規模で安定的に供給できるようになるとの見通しを示した。
フォレスト氏は水素とアンモニアを燃料とする燃料電池は自動車などに使われ、アンモニアは肥料に、水素は製鉄にも使用されるようになると述べた。
フォーテスキューの当面の目標は235ギガワット(GW)の設備容量を実現することだと語ったが、スケジュールは明らかにしなかった。
調査会社ライスタッド・エネルギー・ファラッジオを率いるジェロ・ファラッジオ氏はこの目標は「非常に困難」と指摘した。英BP (L:BP)は2030年までに50GWの再生可能エネルギー生産を目指している。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20201111T094453+0000