- 執筆:Fisco
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UMNファーマは、同社独自の製造プラットフォームを保有することにより、次世代バイオ医薬品自社開発事業及びバイオ医薬品等の受託製造事業を事業領域とするバイオファーマ企業である。【事業内容】次世代バイオ医薬品自社開発事業においては、開発パイプラインごとに対象疾患領域及び臨床現場の状況、競合する医薬品の状況などを総合的に勘案し、医薬品としての価値を最大化できる最適のタイミングで国内外の製薬企業と提携しライセンスアウトし、契約一時金、開発マイルストーン及び販売開始後のランニングロイヤリティより収益を確保していくビジネスモデルを基本とする。同社は、Protein Sciences Corporation (PSC)より、UMN-0502、UMN-0501及びUMN-0901をはじめとする組換えインフルエンザHAワクチンに関する日本、中国、韓国、台湾、香港及びシンガポールにおける、独占的な開発、製造及び販売に関する権利を取得。また、タンペレ大学より、UMN-2003の全世界における独占的事業化権を取得。これら開発パイプラインの製造技術であるバキュロウイルス発現ベクターシステム(BEVS)を製造プラットフォームと位置づけ、日本国内でBEVSによるバイオ医薬品の開発から製造までを一貫して担う体制を構築。また、PSCが中心となって進めるジカウイルスワクチン開発コンソーシアムにおいては、同社及び中南米地域の企業・財団法人等が参画し、グローバルな開発を推進する。バイオ医薬品等受託製造事業については、同社が保有する横浜研究所、秋田研究所及び秋田工場、これら研究開発・生産施設に従事する製造ノウハウに長けた豊富な人材を活用し、開発初期から開発中期段階までの合成・製剤・分析(CMC)開発・工業化検討を中心として顧客ニーズに対応し、高付加価値サービスを提供していくビジネスモデルを基本として、顧客に対して検討用サンプル・治験薬・製品・各種評価試験結果等を供給する。