40%引きでご購読
新規!💥 ProPicksを手に入れ、S&P 500を1,183%を超える投資成績を実現した、戦略をご覧ください40%割引で開始

Daily Commentary - 05月16日2013年

発行済 2013-05-16 18:06
更新済 2019-12-18 20:45
概観

GDP値が、ユーロ圏が完全にリセッションに陥っていることを裏付けた上、フランスの物価がディスインフレであることを示したため、昨日の欧州時間中、USDは上昇した。しかし、米国のデータ結果が判明し始めると、USDに対する熱狂ぶりは一旦落ち着きを取戻し始めた。ニューヨーク連銀製造業景況指数と鉱工業生産指数は、いずれも予想を下回った。その日最後に発表された指標は、全米住宅建築協会(NAHB)の住宅市場指数であり、これが予想よりも好調だったため、USDは若干回復した。

私は、米国の株式市場への資金流入によりUSDが上昇すると予想していたが、逆に昨日のTICデータは、3月には米国の投資家による海外株式の購入額が過去最高額に達する一方、海外投資家による米国資産の購入額が減少し始めていることを示した。しかし、DXY指数は、年初の3ヵ月間で約4%上昇した。今やリスクオン=USD買いであることから、逆転して資金流入が起こり、USDはむしろ上昇すると予想される。

本日、欧州から発表される指標はそれほど多くはないが、米国では、4月のCPIが3月の前月比0.2%の下落から加速し、0.3%の下落を示すと予想される。FOMCではもはや、インフレ率が低すぎると懸念する者はそれほど多くはないが、全ての焦点は、雇用が平常水準に戻りつつあるかどうかを見極めることに向けられるだろう。この意味から、市場が32万3千件から33万件へと小幅な増加を予想している新規失業保険申請件数が焦点となるだろう。それでも、4週移動平均は、33万7千件から33万1千件へと低下するとみられ、これは改善であることから、USDにはプラス材料となるだろう。住宅着工件数は、103万6千件から97万件へと減少することが予想され、住宅市場に対する昨日の楽観的な見方をある程度覆すことになるだろうが、フィラデルフィア連銀景況指数は、1.3から2.0へと小幅な上昇を示すと予想され、もしこれが実現すれば、ニューヨーク連銀景況指数によって浮上した悲観的な見方をある程度覆す可能性もある。

マーケット

EUR/USD

• ユーロ圏の主要国GDP値が予想よりも悪かったことが発表されると、EUR/USDは、1.28550にあるヘッド・アンド・ショルダーズ・ネックライン・サポートへと押しやられた。米国のデータが予想よりも悪かったことが発表された後のレジスタンスは、NAHB指数が予想よりも良かったことから、この反発を反転させた。2012年7月~2013年2月の上昇の50%リトレースメント水準である1.2875は、サポートとレジスタンスが入れ替わりつつあるように見受けられ、次のレジスタンスは1.2920と1.2980に現れるだろう。

本日、50日/200日移動平均による「デスクロス」が完成するとみられ、50日移動平均が200日移動平均を下回るだろう。サポート・ネックラインを突破すれば、最初のサポート水準は1.2800に現れ、強力なサポートは、上述の強気な市場の61.8%リトレースメント水準である1.2680に見出されるだろう。ヘッド・アンド・ショルダーズ・フォーメーションによって設定されるターゲットは、950pip前後であるが、ターゲットを達成するのは、これらのフォーメーションの50%前後に過ぎないという点に留意することは重要である。より保守的な手法によれば、ターゲットは、EURの導入以来維持されてきた右肩上がりのサポート・トレンドラインと一致する1.2500に設定され、2つのターゲットの平均は、2005年末以来維持され、同ペアの歴史的な日足平均と一致するサポート・トレンドラインである1.2100前後に現れるだろう。

USD/JPY

USD/JPYは、スピニング・トップ・キャンドルスティックを形成し、方向性に関して不透明感を示唆した。同ペアは、米国の軟調なデータ、特にPPIの発表を受けて、102.70からリトレースし、サポートが101.95に現れた。好調なNAHB住宅市場指数が発表された後の反発は、一定の利食い売りに押されて短命に終わり、日本のGDPデフレーター値が予想よりも悪かったことに加え、好調なGDP成長率から、再びサポートを試す展開となった。同ペアに対するモメンタムは弱気に転じるとみられ、本日、米国が好調なデータを発表しない限り、上昇余地は限定的だろう。103.90のレジスタンスに向けて推移する可能性があり、次のサポート水準は101.65と101.35に現れるだろう。

GBP/USD

GBP/USDは、注目すべき3つのフィボナッチ水準が見られる1.5200の強力なサポートと、2012年6月~2013年1月のラリーのリバーサルである1.5270のレジスタンス水準との間で推移した。ILO失業率が7.8%と、7.9%で変わらない水準で推移するとの予想を上回る改善を示すなど、英国の雇用統計が予想よりも良かったことを受け、サポートから反発した。イングランド銀行のキング総裁のスピーチは、成長率が第1四半期の0.3%から第2四半期には0.5%へと加速するとの予想を含むものだったが、同ペアに対して大きな影響を与えることはなかった。1.5200を下方突破すれば、3月~5月のリバウンドの61.8%リトレースメント水準である1.5125でサポートを見出す可能性があり、次のサポートは1.5040に現れるだろう。1.5270を上回るレジスタンスは1.5310に現れるだろう。



• 米国のPPIデータが、インフレ率は米国にとって懸念されるほどのものではないという見方を裏付け、ユーロ圏のCPIが本日、デフレ領域に再び突入したことを示すとみられることから、金は昨日下落し、主要な敗者となった。1423ドルのサポートを下方突破すれば、金は1390ドルのサポートへと押しやられ、レジスタンスが1400ドルに現れるだろう。1385ドル~1390ドル領域を下方突破すれば、価格は1370ドルへと向かい、1350ドルがもう一つの弱いサポートとなるだろう。

WTI

• WTIは動きのある一日となり、軟調なユーロ圏のGDP値と全般的に軟調な米国のデータを受けて、200日移動平均サポートである92.35ドルを付けた。しかし、原油備蓄が予想外の減少を示したため、94.50ドルのフィボナッチ・レジスタンスに向けたリバウンドが生じ、低下傾向の終焉を示唆する可能性があるハンマー・キャンドルスティックを形成し始めた。しかし、RSIとストキャスティクスは依然として右肩下がりである。93.40ドルと92.35ドルが再びサポート水準となり、トレンドライン・レジスタンスとフィボナッチ・レジスタンスが95.50ドルに現れ、次のレジスタンスは96.60ドルに現れるだろう。

通貨レートベンチマーク - 今日の勝者と敗者

マーケット概要

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます