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Daily Commentary - 05月24日2013年

発行済 2013-05-24 21:32
更新済 2019-12-18 20:45
概観

バーナンキ議長:

「他の誰も間違いを犯して欲しくはない」リスク回避-「オン-オフ」取引-が引き続き重要なテーマである。しかし、現在、「リスクオン」は「USD買い」を意味し、米国の良いニュースによるリスク追求と、日本から発表されるニュースによるリスク回避の間の転換が、あちらこちらの市場で混乱を招いている。DXY指数は、この5日間で2013年の最高値を3回更新したが、上昇を維持できずにいる。

各国中央銀行が、市場を支配し続けている。たとえば、今朝早く、十分な金融緩和を発表したとする日銀の黒田総裁の発言を受けて、USD/JPYは突然の1円の下落に見舞われた。私はどちらかと言えば、彼に同意する。彼らが最大の金融緩和策を発表したのは2ヵ月足らず前のことである。それが十分ではなかったと結論するのは時期尚早だろう。大きな議論が全米で巻き起こっており、データが許せば、FRBが何をするのかという憶測に対して、市場は過剰反応しているようにも思われる。FRBのバーナンキ議長が、2008年12月に発言したことを思い出して欲しい。彼は「私は間違いを犯したが、他の誰にも間違いを犯して欲しくはない。」と発言したのだ。彼がこの発言を行うにあたり、彼が熟知している1930年代に、FRBが早すぎる金融引締め策で間違いを犯したということを引き合いに出した。また、日本が2000年に実施したゼロ金利からの早すぎる利上げと、デフレから完全に脱却する前に、2001年~2006年の最初の量的緩和の試みを終焉させたということが、彼の脳裏をよぎったのかもしれない。もちろん、量的緩和の「縮小」について彼らが議論しているという事実が、憶測による市場への影響を払拭しているが、実際の影響-債券市場に対する持続的なサポート-は残存するだろう。日本からの流動性資金が、米国からの流動性資金にとって代わるとみられ、世界の金融市場に対する最終的な影響は、USDが上昇し(確かに、このこと自体世界的な影響力を持つが)、JPYが下落するとういこと以外では、非常に小さなものとなるだろう。

Ifo指数は、今朝の大きな出来事である。この指数に対する予想は、4月の急激な下落後、引き続き変わらないというものである。昨日のPMIのようにユーロ圏における最近のデータが予想よりも良いことを考えれば、Ifoも予想を上回り、EUR/USDが結果として上昇する可能性は高い。米国から発表される指標は、耐久財受注指数だけである。総合指数は、3月の前月比-5.7%から+1.5%へと上昇すると予想される。運輸を除く受注指数は、3月の-6.9%(修正値)から+0.5%へと上昇すると予想される。これにより、第1四半期にぐらついていた製造業は、安定しつつあるということが伺えるだろう。

マーケット

EUR/USD

EUR/USDは、1.2855の上昇トレンドライン・サポートから反発した後、さらに高値に達した。レジスタンスが、20日移動平均である1.2980で見出された後、強力なサポートが1.3075で見出されるだろう。最近の下落傾向が再び始まれば、サポートは1.2855にとどまり、より強力なサポートが、11月の上昇トレンドライン・サポートとボトム・ボリンジャーバンド水準が存在する1.2780に現れるだろう。

USD/JPY

• 昨日、USD/JPYは、103.80でレジスタンスを見出し、104.00水準の上方突破に失敗した後、280pipの暴落となった。この下落により、従来の高値であり、ボトム・ボリンジャー水準と101.00水準に近い100.80で強力なサポートを見出した。しかし、トレンドは引き続き強気であるため、同ペアは、損失幅の約半分を取戻し、オーバーナイトで上昇した後、黒田総裁の発言を受けて再び下落し始めた。レジスタンスは、103.00の心理的水準にあるとみられ、次は2日間の高値である103.90に現れるだろう。昨日のようにさらに下落した場合は、強力なサポートが100.80に現れ、それを突破すれば、100円を付ける可能性も高い。

GBP/USD

• 昨日、GBP/USDは、大幅に上昇し、過去3週間の持続的な下落から若干回復した。同ペアは、ボトム・ボリンジャー水準と従来の安値である1.5040でサポートを見出した。この水準は、本日再び試される可能性があり、その次は1.4290が試されるだろう。GBP/USDが上昇すれば、既に試され、昨日記録した1.5130でレジスタンスを見出した後は、1.5200がレジスタンスとなるだろう。



• 金は、昨日、上昇に成功し、引き続き1530ドル~1400ドルのレンジ内で取り引きされた。本原稿執筆現在、金は、1400ドルのレジスタンスに非常に近い水準にあり、これを突破すれば、1430ドル水準とそれに次ぎ1445ドルを再び試す展開となるだろう。サポートは、引き続き1350ドル~1340ドル領域にあり、次は1320ドルに現れるだろう。

原油

• WTIは昨日、強力なサポートを見出し、ボトム・ボリンジャーバンド水準であり、従来の安値である92.20ドルで反発したため、2日間の下落は、昨日、いったん収まった。しかし、これらの上昇は、夜のうちに解消された。従来の安値であり、3年間の上昇トレンドライン・サポートであり、本原稿執筆現在、試されつつある93.50ドル水準を突破すれば、この下落が続く可能性は高い。次のサポートは、昨日の92.20ドルの安値で見出されるとみられ、その次は91.30ドルに現れるだろう。本日、レジスタンスは、昨日試された94.50ドルで見出される可能性があり、その次は95.00ドルで見出されるだろう。

通貨レートベンチマーク - 今日の勝者と敗者

マーケット概要

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