40%引きでご購読
🔥 当社AIが選択した株式戦略、テクノロジー大手、は5月までに+7.1%の上昇。株式がブームなうちに行動を起こしましょう。40%割引で開始

貴金属、反転の条件は整った

発行済 2015-03-16 16:03
更新済 2023-07-09 19:32

貴金属相場は、上値重い状況です。

一方期待された為替は、ドルが強く、円も新興国に対しては強く、

結果的にドル円も動きにくい状態です。

ただし、ドル円は現在は上値重く円安が進みにくいですが、

中期的には金利差からドル円は円安方向に動くと思っています。


さて、本日は、金相場と白金相場について見ていきたいと思います。

結論から言うと、貴金属は反転上昇の条件が整ってきており、

FOMCの結果がきっかけになり、近く反転すると見ています。


まずは、NY金の日足チャートをご覧ください。

WMTV20150316-1.jpg

3月に入り、じわじわ下げてきたNY金相場は、3/6に30ドル近く暴落し、

その後も軟調な動きで、現在は1150ドル近辺で推移しています。

先週、3/6の下落で取組高が増加していたため、新規の売りが入ったのではと

話していましたが、最新3/10現在のCFTC建玉明細を見てみると、

やはり新規の売りが増加しており、かつ80トン近く急増しています。

WMTV20150316-2.jpg

直近の投機筋の買い玉(オレンジの棒グラフ)は、大して減っていません。

一方で、売り玉の増加が著しく、400トンに迫る勢いです。

その後の軟調な相場で取組高が増加しているため、その後も売りの新規が増えて

400トンを越え、400トン半ばまで増えている可能性があります。

400トン半ばは、昨年11月の下落時の水準で売られすぎの目安になります。

将来的な売り玉の買戻しによる上昇が期待できる状況です。


次にフォワードレートの推移をご覧ください。

WMTV20150316-3.jpg

こちらは、現在プラスマイナス0付近にあります。

フォワードレートがマイナスになると投機筋が新規売りしにくくなりますが、

先月マイナスになった時は、投機筋の売りが少なく上昇は期待できない状況でした。

現在は違います。現在は売り玉が膨らんでおり、

売りの手仕舞い(買い戻し)が誘発されやすい状況にあります。

以上、2点が反転上昇の条件が整ったとする理由です。

また、今週は重要なイベントであるFOMCとその後の議長の発言を控えており、

これをきっかけとして、偏った売りポジションが修正されるのではないでしょうか。



次に、白金です。

WMTV20150316-4.jpg

3/12、NY白金は、1112.5ドルをつけました。

正直安すぎると思います。なぜここまで安くなるのでしょうか。

これには南アの通貨ランドが関係しています。

WMTV20150316-5.jpg

白金の7-8割は南アで生産されているため、ランドの動きは非常に重要です。

ランドはここ2週間で、ドルに対して大幅にランド安に進んでいます。

実は、このランド安により、南アの鉱山会社は助かっています。

東京白金価格とドル建ての白金相場との関係と同じで、

ドル建てで下落しても、ランド安によりランド建ての白金はサポートされます。

現在のランドは、過去40年ほどの数字をみても歴史的なランド安です。

WMTV20150316-6.jpg


一方で、投機筋のポジションをみてみると、金同様に売りが膨らんでいます。

WMTV20150316-7.jpg

昨年の下落時よりも売り玉は多い状態で、何かのきっかけで売り玉の

手仕舞い(買い戻し)を誘発する可能性があります。

白金は、歴史的なランド安、投機筋の売りの偏りが見られる状況です。

FOMCで金が上昇すれば、つれ高になると思われますが、

上げ幅は金よりも白金の方が大きい可能性があります。

白金と金との差で金が白金よりも高い状態にあるためです。


このように貴金属相場は、反転の条件が整い近く上昇すると見ています。






当記事は、「セントラルマーケットコラム~経済金融・コモディティ~」からの転載です。またコラムでは、経済金融、貴金属のスペシャリストによるコラムも掲載しております。こちらもぜひご覧ください。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます