[東京 15日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 18565.9 -317.52 寄り付き 18869.04 安値/高値 18562.51─18897.87
TOPIX .TOPX 終値 1502.55 -25.33 寄り付き 1527.59 安値/高値 1502.55─1530.37
東証出来高(万株) 206806 東証売買代金(億円) 22806.88
東京株式市場で日経平均は大幅続落。前日比で300円を超す下げとなった。米連邦公開 市場委員会(FOMC)を前に買いが手控えられるなか、主力株を中心にポジション調整 売りが強まり、下値を探る展開となった。東証1部の売買代金は2兆2806億円と盛り 上がりは乏しい。東証業種別では全33業種が下落した。
原油価格の持ち直しなどを背景に前日の米国株が上昇したことを受け、寄り後にはプ ラス圏に浮上する場面もあったが、買いは続かなかった。一段の円高に対する警戒感に加 え、原油価格の動向や高利回り(ジャンク)債市場への懸念もくすぶり、投資家は警戒姿 勢を強めている。日経平均ボラティリティ指数は前日比10%高となり、10月末以来の 高値水準となった。
後場に入ると先物市場への断続的な売りに押され、日経平均は前日安値1万8611 円09銭を下回った。ちばぎんアセットマネジメント調査部長の奥村義弘氏は日本株の連 日安に対し「売られ過ぎの感があり、水準的にはいいところまで来た」と指摘する一方、 「FOMC後の市場の方向性が見えないため、イベントを通過するまでは手を出しにくい 」と述べた。
ほぼ全面安となる中で、個別銘柄では、東芝テック 6588.T が反発。同社の売却を東 芝 6502.T が検討しているとの一部報道が材料視された。また、ケーヒン 7251.T が年初 来高値を更新。2016年4月1日時点で46歳以上の正規従業員を対象に、特別早期退 職支援策を実施すると発表。固定費削減効果により国内事業の競争力強化につながるとの 期待から買いが入った。
東証1部騰落数は、値上がり182銘柄に対し、値下がりが1683銘柄、変わらず が60銘柄だった。
(杉山容俊)