予想より悪い9月の非農業部門雇用者数の発表後に、ドルは下落し、金価格は上昇した。ニューヨーク商品取引所の12月限金先物は、午前0時07分時点で0.44%上昇して1トロイオンスあたり1206.90ドルとなった。
予想以下の少ない雇用数となったが、失業率は48年ぶりの低水準であり、経済は完全雇用に近づいていた。
12月の米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ期待が高まったにもかかわらず、低い雇用者数はドルを引き下げた。ドル建ての金はドルの動きに敏感であるため、普通はドルが上昇すると下落する。金はドルが上昇すると他の通貨保有者にとってはより高価になり、下落すると安くなる。
ドルインデックスは0.04%下落して95.39となった。米国10年債 は2011年以来の水準である3.221%に上昇している。
政策金利が上昇すると債券利回りが上昇し、利息のない金は投資家にとって魅力が薄れる。また、ドルを引き上げる傾向もあり、ドル建ての金を他の通貨の保有者にとってより高価にする。
その他の金属は 銀先物が1トロイオンスあたり0.41%上昇して14.650ドル。プラチナ先物は0.01%下落して824.60ドルになり、パラジウム先物は2.11%高の1,067.60ドル、 銅先物は0.63%下落し1ポンドあたり 2.760ドルとなっている。