[リヤド 25日 ロイター] - 米油田サービス大手のシュルンベルジュ (N:SLB)のオリビエ・ル・プェッシュ最高経営責任者(CEO)は25日、米国のシェールオイル生産量の伸びは今後2年間に急速に鈍化するとの見通しを示した。リヤドで開かれた会議の合間にロイターに明らかにした。
同CEOは、米シェールオイル生産の伸びについて、自身の推計として、2019年の日量100万バレルから2020年は同60万━70万バレルに、2021年には同20万バレルに大幅に低下すると語った。
米シェールオイルの生産量は過去3年間で日量1300万バレルに増え、米国は世界最大の原油生産国となった。しかし、石油価格の下落に加え、投資家がより高いリターンを求めたことから、米シェールオイル企業は投資の縮小を迫られた。
同CEOはこの日これより先に、会議のパネル討論で、米国のシェールオイル生産は頭打ちとなり、生産コストを下げられるような新たなテクノロジーによって再び投資が活発にならない限り、過去3━5年間のような拡大期に戻ることはないとの見方を示した。
「テクノロジーが難題を解決しない限り、シェールオイルの生産はニューノーマル(新常態)の時代を迎える」と語った。
同社は1月に、一部事業の売却などを含む北米事業の大胆なコスト削減策を発表した。