[バグダッド 5日 ロイター] - イラクのサリフ大統領は5日、国交を断絶しているイランとサウジアラビアがこれまでに複数回会合を開いたことを明らかにした。
シンクタンク、ベイルート・インスティテュートのインタビューで述べた。
イランとサウジの接触については、4月9日にイラクで高官協議が開かれたことが明らかになっている。
これまでイラクが何度協議を仲介したかとの質問に対し、サリフ氏は「1度だけではない」と答えた。
「進行中だ」とし、「イラクが両国の間を取り持つことができるのは重要なことだ」と語った。詳細は明らかにしなかった。
また、「中東は数十年間、紛争と不安定の連鎖から抜け出すことができないでいる。今こそその先に進む時だ」と述べ、イランと米国の関係改善に期待を示した。
「過激派組織『イスラム国』(IS)との戦い、テロとの戦いは軍事的な手段(のみ)では勝利することができない」と指摘し、「テロは残っている」と話した。