[ベルリン 4日 ロイター] - 独エネルギー規制当局である連邦ネットワーク庁(BNetzA)のクラウス・ミュラー長官は、政府が提供した150億ユーロ(156億4000万ドル)相当の信用枠では貯蔵施設向けガス購入に不十分の可能性があると警告した。ビルツシャフツボッヘ誌が4日、インタビュー記事を掲載した。
同誌によると、長官は「ガス価格が上昇すれば、10月と11月の法定貯蔵目標の達成にさらにお金がかかることになる」と指摘。冬までにガス備蓄を満たすには150億ユーロでは足りないかもしれないと述べた。
ドイツは10月と11月までにガス貯蔵水準をそれぞれ80%と90%まで満たす目標を定めている。現在は約61%。
長官はまた、7月にメンテナンスのため一時停止する予定のパイプライン「ノルドストリーム1」について、供給が再開されなければドイツは今後数カ月の間にガス不足に直面する可能性があると警告した。