[15日 ロイター] - 中国国家統計局(NBS)が15日発表した7月の粗鋼生産は、前年比6.4%減の8143万トンだった。不動産部門の低迷が需要に影響した。前月比では10.25%減少した。
統計局のデータを基にロイターが算出した7月の1日当たり生産量は平均263万トンで、昨年11月以来の低水準だった。6月は302万トンだった。
国内不動産開発業者の債務問題により不動産部門のセンチメントは悪化している。また、住宅購入者が未完成の住宅物件のローン支払いを停止するという動きも不動産セクターを圧迫している。
アナリストは、鉄鋼需要の増加につながる不動産部門の急速な回復を見込んでいない。
中国冶金業界計画研究所によると、今年の中国の鉄鋼消費量は0.7%減の9億4700万トンの見通し。