[安城(韓国) 10日 ロイター] - 韓国の権寧世・統一相は10日、北朝鮮について、中国との貿易が増加しているが、食料事情は「依然として悪い」と述べた。
記者団に「北朝鮮の昨年の収穫はあまり良くなかった。このため、今年の食料事情はあまり良くない」と指摘。食料不足は中国からの輸入で緩和したものの、主に流通の問題で一部の地域で餓死者が出ているという。
同相は「北朝鮮は米などの穀物の輸入を開始しており、高騰していた市場価格はある程度落ち着いたが、状況は依然として悪い」との認識を示した。
税関統計によると、今年1─2月の中国の対北朝鮮輸出は前年比で2倍以上に増加。主な輸出品はグラニュー糖、大豆油、米だった。