[ベンガジ 13日 ロイター] - リビアのエルフィール油田、シャララ油田、108油田が13日に閉鎖された。アルザウィ部族指導者はロイターに対し、ファラジ・ブマタリ元財務相の誘拐に対する抗議だと説明した。
抗議活動参加者は108油田からビデオ声明を出し、「われわれの息子、ファラジ・ブマタリが解放されなければ、事態はさらにエスカレートする可能性がある」と述べた。
シャララ油田は、日量30万バレルの生産能力を持つリビア最大の生産地域の一つ。政治的な要因でしばしば標的となっている。
リビア国営石油会社(NOC)からは今のところコメントを得られていない。
アルザウィ部族のセヌッシ・アハライク指導者は油田閉鎖について、11日にミティガ空港に到着後誘拐されたブマタリ氏を解放するようトリポリ当局に圧力をかけることが目的だと語った。
同部族が出した文書によると、ブマタリ氏は中央銀行総裁候補という。
国連のリビア派遣団は声明で「閉鎖を直ちに終わらせるべき」と訴えた上で、抗議活動の報道に不安を抱いていると表明した。