[ヒューストン 27日 ロイター] - 複数の米石油掘削サービス会社は27日、石油・ガス価格の上昇を理由に、掘削リグ稼働数は年内に回復するとの見方を示した。
米シェールオイル・ガス生産会社は4─6月期、掘削および坑井作業を大幅に減らし、設備やサービスを縮小。しかし、その後原油相場は1バレル=80ドルに回復し、各社は需要回復に賭けている。
ヘルメリッチ・アンド・ペインのリンゼイ最高経営責任者(CEO)は「原油と天然ガス価格を巡るマクロ見通しの不透明さが、4─6月期の掘削業者の不安感を維持した」と述べつつ、「だが最近は一部の不確実性が後退し、明るい兆しが見え始めた」と指摘した。
リグ稼働は7─9月期に底打ちとなり、10─12月期に回復するとの見方を示した。
同業パターソンUTIエナジーも、今後のリグ稼働数とフラッキング(水圧破砕法)による掘削が増えると予想。ヘンドリクスCEOは「現在のリグ稼働数は最低に近い」とした上で、今後2─3週間で追加のリグが投入され、年末までに稼働数が回復すると予想した。
また、ネクスティア・オイルフィールド・ソリューションズも26日、フラッキング作業の需要が来年は回復するとの見通しを示した。
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