[シドニー/北京 22日 ロイター] - オーストラリアのアルバニージー首相は22日、来月4─7日に中国を訪問し、習近平国家主席や李強首相と会談すると発表した。中国が豪州産ワインに課している関税を巡り、世界貿易機関(WTO)における紛争解決に向けて前進することで21日に合意したとも明らかにした。
豪首相の中国訪問は2016年以来で、両国の大幅な関係改善を反映している。アルバニージー氏は訪中について、経済関係や気候変動などについて話し合うとした。
豪州産ワインを巡っては「ワイン関税に関する中国の立場を今後数カ月で見直すことで合意した」とし、豪州はWTOでの手続きを一時停止すると表明。無関税での豪州産ワイン輸出再開につながることを確信していると述べた。
中国商務省は22日、ワイン関税に加え、中国製風力発電用タワーに対する豪州の関税についてもWTOでの紛争を解決することで豪州と一致したと発表した。
「中国と豪州は互いの重要な貿易パートナーであり、われわれは豪州側と協力し、引き続き対話と協議を通じて互いに歩み寄る用意がある」と表明。
さまざまな品目を巡るWTOでの紛争について「友好的な協議」を行ったとし、「2国間の経済・貿易関係の安定的かつ健全な発展を共同で促進する」ことに前向きな姿勢を示した。