Emily Chow
[シンガポール 1日 ロイター] - アジア時間1日の原油先物は上昇。この日公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちとなる中、中東情勢にも市場は注目している。
0040GMT(日本時間午前9時40分)時点で北海ブレント先物は1月限が0.36ドル(0.4%)高の1バレル=85.38ドル。米WTI先物は0.28ドル(0.3%)高の81.30ドル。
OANDAのシニア市場アナリスト、エドワード・モヤ氏は、米財務省の国債発行に関する発表やFOMCの金利決定を前に、原油相場は底堅く推移していると指摘。
「地政学的リスクが依然あり、それが米国内の記録的な生産量を打ち消しているようだ」とした。米石油協会(API)の調査結果を引用した市場関係者によると、先週の原油在庫は約130万バレル増加し、燃料在庫は約36万バレル減少した。
イングランド銀行(英中銀)の会合も2日に控える。
ゴールドマン・サックスのアナリストは、ブレント価格が来年6月までに100ドルに達するとの予測を示した。現在は緩やかなペースで需給が引き締まっているが、「より遠い将来に非常に逼迫する可能性がある」とした。生産性や需要の動向も重要だとした。