Stephanie Kelly Muyu Xu
[2日 ロイター] - アジア時間の原油先物は4営業日ぶりに反発し、1%超値上がりしている。米連邦準備理事会(FRB)の金利据え置きを受けてリスク選好が高まった。
0324GMT(日本時間午後0時24分)時点で北海ブレント先物は0.89ドル(1.1%)高の1バレル=85.52ドル、米WTI先物は0.91ドル(1.1%)高の81.35ドル。
FRBは1日まで開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を5.25─5.50%で据え置いた。
これを受け金融資産が幅広く買われている。
グローバルX ETFsのジョン・マイヤー最高投資責任者(CIO)はリサーチノートで、「FRBは12月も利上げを見送り、必要なら追加利上げの可能性を残すだろう。過去数カ月に見られたリスクオフの動きを安定させる可能性がある」と述べた。
投資家はまた、中東の紛争で同地域からの原油供給に混乱が生じる可能性を警戒している。
イランの最高指導者ハメネイ師はイスラム諸国にイスラエルへの石油・食品輸出を停止するよう要請したと、国営メディアが1日伝えた。
米国のデータによると、石油輸出国機構(OPEC)加盟国イランの2022年産油量は日量約250万バレルだった。
市場関係者はイングランド銀行(英中央銀行)が2日に開く政策決定会合を注視している。