Mohammed Alghobari
[アデン(イエメン)/エルサレム/カイロ 14日 ロイター] - イエメンの親イラン武装組織フーシ派を率いるアブドルマリク・アル・フーシ氏は14日、イスラエルに対する一段の攻撃を行うと表明し、紅海とバブ・エル・マンデブ海峡でイスラエルの船舶を標的にする可能性があると述べた。
フーシ氏は演説で「われわれは紅海、特にバブ・エル・マンデブ海峡とイエメンに近い海域を航行するイスラエルの船舶を常に監視している」と述べた。
イランの支援を受けるフーシ派は今月に入ってからイスラエルに対するミサイルやドローン(小型無人機)による攻撃を複数回実施。イスラエルとイスラム組織ハマスの武力衝突が中東の広い地域に拡大するリスクが懸念されている。
一方、イスラエル軍は14日、紅海付近で弾道弾迎撃ミサイル「アロー」を使用したと発表した。南部の港湾都市エイラートで警報が鳴ったという。
ミサイルはイスラエル領内には侵入していないという。イスラエル軍は誰が発射したのかは明らかにしなかった。
その後、フーシ派の報道官は、イスラエルの複数の標的に向けて弾道ミサイルを発射したと表明。エイラートにある重要な標的も含まれるとした。
報道官は「弾道ミサイル発射はイスラエルの同じ標的に対するドローン(小型無人機)による別の軍事作戦の24時間後に実施された」と表明。「フーシ派は紅海やその他のいかなる場所で、イスラエルの船舶を躊躇なく標的にする」と述べた。