[北京 15日 ロイター] - 中国国家統計局が15日発表した10月の粗鋼生産は前月比3.7%減の7909万トンと、4カ月連続で減少した。需要が振るわず利幅が低下する中、炉の点検を前倒しで行う動きが拡大した。
生産量はアナリスト予想(8000万─8100万トン)を下回った。前年同月比では1.8%減だった。
ロイターの算出によると、1日当たりの平均生産量は255万トンと、9月から6.8%減少し2022年12月以来の低水準となった。
コンサルティング会社マイスチールによると、10月末時点で黒字だった製鉄所は20%未満で、9月下旬の約30%から減少した。
統計局によると、1─10月の粗鋼生産は8億7470万トンと、前年同期比1.4%増だった。
二酸化炭素排出を制限するために政府が過去2年間に義務付けた生産制限がないことから、23年の鉄鋼生産は昨年から増加するとアナリストは予想している。