Yuka Obayashi
[東京 19日 ロイター] - 19日の原油先物価格は反落している。中国の需要鈍化に対する懸念を受けた。
0151GMT(日本時間午前10時51分)時点で、北海ブレント先物は0.17ドル(0.2%)安の1バレル=78.93ドル。米WTI先物は0.03ドル安の74.05ドル。
前日は国際エネルギー機関(IEA)による石油需要予測引き上げなどを背景に約2%上昇。週間ベースでは1─2%程度の上昇となりそうだ。
日産証券傘下NSトレーディングの菊川弘之社長は、中東情勢の緊迫化が広がる中、トレーダーはショートポジションを取りたがらないが、中国経済の回復が依然緩慢であることから、ロングポジションを構築し続けることにも慎重になっていると指摘。米国の選挙が近付くにつれて米中対立が再び注目を集め、エネルギー需要にマイナスとなる懸念もあると述べた。
中東情勢の緊張が急速に高まらない限り、WTIは70─76ドル前後のレンジで取引され続ける見通しという。