[メキシコ市 5日 ロイター] - メキシコのロペスオブラドール大統領は5日、司法や選挙法、年金制度、環境規制といった幅広い分野をカバーする憲法改正案を提出した。6月の大統領選挙に向けて政治的議論の土台となる見通し。
ロペスオブラドール氏は憲法記念日に当たるこの日、首都メキシコ市で演説し、改憲案について「憲法上の権利を確立し、ヒューマニズムや正義、誠実さ、緊縮財政、民主主義に関連する理想と原則を強化するための改革だ」と強調した。
下院と上院の議員数削減や直接投票による裁判官選出、政治運動と政党への支出削減などを含めた20項目で、5日中に下院に提出されて審議が始まるという。
大統領選は現在、与党・国家再生運動(MORENA)から出馬するシェインバウム前メキシコ市長が支持率でトップ。大統領の任期は1期(6年)でロペスオブラドール氏は立候補できない。