Emily Chow
[シンガポール 15日 ロイター] - アジア時間の原油先物は下落。米原油在庫が予想以上に増加し、同国の需要を巡る懸念が浮上した。
0135GMT(日本時間午前10時35分)時点で、北海ブレント先物は0.34ドル(0.4%)安の1バレル=81.26ドル、米WTI先物は0.36ドル(0.5%)安の76.28ドル。
米エネルギー情報局(EIA)が発表した先週の米原油在庫は1200万バレル増の4億3950万バレルと、アナリスト予想の260万バレル増を大幅に上回った。
供給面ではイラク石油省が14日、産油量を再点検し、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟国による「OPECプラス」で合意した自主減産の計画を超過して生産している場合は今後4カ月で対処すると発表。カザフスタンもOPECプラスの合意に沿って1月の超過産油量を今後4カ月内に相殺する方針を示した。
ANZのアナリストは「OPECは3月の会合で減産方針を第2・四半期も延長するか決定する予定だ」とし、「延長の可能性が低いことを示す兆しがあれば地合いを圧迫するだろう」と述べた。