Jarrett Renshaw Stephanie Kelly
[20日 ロイター] - 米ホワイトハウスは、エタノールの比率が15%と高く、通常のガソリンより安価な「E15」ガソリンについて通年販売の許可を求める中西部の州知事らの要請を承認する方針だが、開始時期は来年にずれ込む見通しだ。事情に詳しい関係者2人が明らかにした。
この決定はトウモロコシ由来のエタノールの販売を拡大したいバイオ燃料業界にとって朗報だが、開始時期が1年延期されることは失望を誘うかもしれない。
イリノイ、アイオワ、ミネソタ、ミズーリ、ネブラスカ、オハイオ、サウスダコタ、ウィスコンシン各州の知事は2022年、E15ガソリンの販売を通年で認めるよう要請していた。来年までの間は、米環境保護局(EPA)が必要に応じて一時的な環境要件を免除して販売できるようにする可能性がある。
関係者らは、政府は3月下旬までに決定を下す見通しだと述べた。
米政府はスモッグによる環境への懸念から 夏季のE15ガソリン販売を制限している。
ビルサック農務長官は20日、2025年には全米でE15の販売が拡大されると確信しており、今年の夏は一時的な免除措置を講じて販売を可能にするだろうと説明した。
エタノール業界は長年、環境への影響が誇張されているとして、E15の全国的な販売制限の撤廃を求めている。