[キーウ 21日 ロイター] - ウクライナ国営ガス会社ナフトガスは21日、外国企業がウクライナ国内に貯蔵する天然ガスを増やすことを期待するとの声明を発表した。
同社によると、ウクライナのガス備蓄能力は300億立方メートル。そのうち100億立方メートル以上は外国企業が利用できるという。
同社は声明で「外国の商社やエネルギー企業の昨年のガス貯蔵量は25億立方メートルだった。その量を今年は40億立方メートルまで増やしたい」と述べた。
また、国営ガス輸送システム運営会社と共同でストレステスト(健全性審査)を実施し、「砲撃やロシア産ガス輸送停止の可能性に見舞われる中」、輸送システムや貯蔵施設の信頼性を確認する方針を示した
ナフトガスによると、2023年にも同様のテストを実施したという。
ウクライナが現在、ロシアと締結している5年間のガス輸送契約は年末に終了する。ウクライナ政府関係者は、侵攻を続けるロシアとの契約は更新しないと話している。