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社長に訊く/馬渕磨理子(1):トラスト・テック 西田穣社長(1/2)

発行済 2016-12-14 16:00
更新済 2016-12-14 16:33
社長に訊く/馬渕磨理子(1):トラスト・テック 西田穣社長(1/2)
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上場企業の経営者に迫る!「フィスコリサーチレポーター馬渕磨理子の“社長インタビュー”」トラスト・テック 西田穣社長(前半)

みなさん、こんにちは☆フィスコリサーチレポーターの馬渕磨理子です。


トラスト・テック (T:2154)の西田穣社長にインタビューしてきました。

主力事業であるエンジニアの人材派遣を主軸に、業績は増収・増益、また社員数の大幅増加と絶好調です。
その背景にある、エンジニアに支持される会社とは!?

【西田穣社長のコーポレートスローガンについて】
西田社長はトラスト・テックが目指すコーポレートスローガンを、「エンジニアに支持される会社No.1」とされています。
エンジニアこそが会社にとって力であり宝であり、エンジニアのニーズである「働き方の選択肢を提供できるプラットフォーム」として機能する会社をめざしておられます。
今回はそんなトラスト・テックグループについて社長インタビューを通じて、更に掘り下げさせていただきたいと思います。


【事業内容】
馬渕:エンジニア・製造スタッフの人材派遣や請負を中核とする人材サービスを展開されておりますが、御社の事業内容について少し具体的に教えてください。


西田:ものづくりの一連の工程のすべての分野に弊社のスタッフが携わっています。
技術系領域、製造系領域、そして今期、新しく海外領域ができ、3セグメントの事業展開になっています。
技術系領域はメーカーの製品企画や設計・開発から実験や生産技術などを担っており、主に設計技術者や実験のオペレーター、生産設備技術者などの人材派遣を行っております。
製造領域の部分は量産ラインや出荷・梱包を担っており、組み立てや加工の人材派遣と請負を行っています。
海外においては、製造系・技術系の区切りなく事業展開しています。

今年8月にイギリスの人材派遣会社MTrecを子会社化しました。
香港・中国・インドネシアでは人材紹介事業を展開しており、さらに中国の山東省威海市でも合弁会社を設立して事業を開始しました。


【社長就任の経緯について】
馬渕:2014年9月に御社代表取締役社長に就任されておりますが、西田社長に白羽の矢が立った経緯を教えてください(社長自身は白羽の矢が立ったわけではないと謙遜されていました)

西田:経緯は、トラスト・テックグループが経営の変換を求めるタイミングであった事にあります。
もともと、私はリクルートで派遣事業に20年以上携わっていたことから、同じ業態であるトラスト・テックの経営強化において、お話をいただいた事が経緯です。


【事業の強みについて】
~事業の強み~
馬渕:御社は3つのセグメントに分かれておりますが、主力事業である技術系領域は、2017年6月期第1四半期のセグメント利益は前期比で+90.6%の着地と急成長です。
その要因となった御社の強みについて教えてください。


西田:ここ1年くらい力をいれているのは、エンジニアに支持される企業を目指した行動です。
派遣業というのは、お客様である企業様からの注文を受け、そのニーズに合うスペックの人材を探してきて、派遣するイメージが強いです。
しかしそれでは、働く側の人にとっては本人の経験やスキルだけで仕事の選択肢が決まってしまうことになりかねない。
エンジニアご本人がどの様な仕事がしたいのか。
どんなキャリアを積んでいきたいのかをヒヤリングしてサポートしていく事が弊社の強みです。


馬渕:「エンジニアに支持される会社No.1であり続ける」企業を目指されているようですが、エンジニアのアワードなども行っておられますね。


西田:配属先のお客様から評価が高いエンジニアを年間と通して毎年2回表彰を実施しています。
たとえば、MTE賞(最優秀エンジニア賞)、スキルアップ部門での表彰、勤続10 年表彰などもあります。
トラスト・テックは多くの多様なエンジニアがその能力を最大限に発揮し続けていく環境の整備をしていく事が重要だと思っています。
例えば、今はエンジンの部分だけに携わっているが、今後は自動車全体の設計や開発に携わりたいというエンジニアの思いを聞いて、そういった志向に沿った仕事ができるように、企業様側にもご提案しています。
エンジニアのエージェントのような立場で仕事を探してくるというイメージをしていただけたらと思います。
これが本人のやる気にもつながります。
弊社で働いている社員の数が増えていくことが売り上げの上昇につながっていますので、この会社で働いていてよかったなと思ってもらえることが、トラスト・テックの成長には欠かせないポイントです。



馬渕:社員の大幅な増加に伴って、社員のさまざまなニーズに応えたり、サポートも必要になってくると思いますが、具体的に何かされていますか?

西田:2016年6月末の段階で技術社員数3,362名、技能社員数、2,150人、海外事業のスタッフはMTrecを中心に、2,827名と国内外で約8,300名の社員が活躍しています。
そのため、お話しした、1)社員の意志をくみ取る事と、2)取引先企業様と取引部門を増やしてくことに取り組んでいます。
当社社員の増加に伴い、彼らのニーズに沿うような仕事を提案できるように、幅広い仕事の種類を用意しておく必要性が更に高まってきています。
そのため、企業様からさまざまな仕事依頼をいただけるように最近では、営業の切り口を変え、新規開拓や既存の取引先の違う部署に対しても積極的にアプローチを行っています。
現在、提供できる仕事が常に4,000~5,000件ありますが、今後、更に量・質ともに仕事のバリエーションを増やしていく事を考えています。


~競合との差別化~
馬渕:人材派遣業界の中でも技術者派遣や開発・設計においてはテクノプロ・ホールディング(6028)、メイテック(9744)などのサービス領域と重なるかと存じます。
業界内で貴社は今後どのようなポジショニングをとることで競合との差別化を図られるのか教えてください。


西田:エンジニアの派遣をしているという点では3社は、同じだと思います。
ただ、我々は従来型の人材派遣のサービスというよりは、「エンジニアの目線に立つ」ことを主眼に置いています。


後半は後日お届けします。
次回も楽しみにしてくださいね☆


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