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アリババ、香港英字紙の南華早報メディア事業を321億円で買収

発行済 2015-12-14 12:12
更新済 2015-12-14 12:33
アリババ、香港英字紙の南華早報メディア事業を321億円で買収
香港メディアグループの南華早報集団(SCMPグループ:583/HK)は14日、阿里巴巴集団(アリババ・グループ)の子会社に対し、メディア事業を売却すると発表した。
主力媒体の英字紙サウスチャイナ・モーニングポストのほか、その電子版や雑誌など一連の事業を譲り渡す。
売却価格は20億6060万香港ドル(約321億円)。
売却益は14億2600万香港ドルに上る見通しだ。
広告収入の減少などで厳しい業績が続いていたことから、売却を決定した。
紙媒体の低迷が鮮明化するなか、アリババのようなニューメディアの運営会社に買収されることで、サウスチャイナ・モーニングポストはそのブランド力を有効に発揮できると説明している。
売却益は特別配当に充てる方針。
具他的な配当額については、改めて情報を開示する予定だ。
メディア事業の売却後、同社は主力を不動産投資に転換する。
1903年創刊のサウスチャイナ・モーニングポストは、香港を代表する主要英字紙。
1987年からは一時、「メディア王」として知られるルパート・マードック氏のニューズ・コーポレーションの傘下に入った。
1993年になって、マレーシア華僑・郭鶴年(ロバート・クォック)氏の嘉里伝媒公司に買収されている。
なお、サウスチャイナ・モーニングポストは先週末、王向偉・編集長が辞任し、来年1月1日付で譚衛児・副編集長を後任に据える人事を発表したばかり。
譚氏は同紙初の女性編集長となる。
南華早報集団は浮動株比率の低下を理由に、2013年2月から株式売買を長期停止している。
【亜州IR】

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