金曜日、パイパー・サンドラーはアローヘッド・ファーマシューティカルズ（NASDAQ:ARWR）のオーバーウエート格付けを維持し、62.00ドルの目標株価を据え置いた。
アローヘッドは最近、第1相臨床試験中の筋強直性ジストロフィー1型（DM1）と肩甲上腕型筋ジストロフィー（FSHD）の治療薬に焦点を当てた研究開発デーを開催した。
同社のアプローチは、インテグリンを標的とするペプチドと薬物動態学的／薬力学的（PK/PD）モジュレーターを併用するもので、抗体結合オリゴヌクレオチド療法と比較して、siRNAをより濃縮投与できる可能性がある。
アローヘッドは、家族性カイロミクロン血症症候群（FCS）治療薬であるplozasiranの第III相PALISADEデータを、2024年6月25日の循環器研究開発デーで発表する予定である。同社は、plozasiranが主要評価項目を達成し、10ヵ月後にトリグリセリドの有意な減少を示すと予想している。これにより、2025年後半にアローヘッド社初の医薬品承認への道が開かれる可能性がある。
同社はまた、重度の高トリグリセリド血症（SHTG）を対象としたプロザシランの第III相SHASTA試験を進行中であり、ホモ接合型家族性高コレステロール血症（HoFH）を対象としたゾダシランの第III相試験を計画している。さらに、アローヘッドは混合型脂質異常症患者を対象とした心血管系アウトカム試験（CVOT）を計画している。
アローヘッドの財務基盤は依然として強固で、報告されているプロフォーマ・キャッシュ残高は約5億7300万ドルである。この財務基盤の安定性は、同社がパイプラインを臨床開発段階に進める上で極めて重要である。
InvestingProの洞察
アローヘッド・ファーマシューティカルズ（NASDAQ:ARWR）が臨床試験を進め続ける中、InvestingProの洞察は、微妙な財務見通しを示唆している。アナリストは来期の業績を上方修正し、同社の将来の業績に対する楽観的な見方を示している。しかし、アナリストは売上高の減少も予想しており、今年度の黒字化は見込んでいない。アローヘッドの時価総額は30億6,000万ドルで、株価純資産倍率は6.33倍と高い。加えて、同社は中程度の負債水準で経営しており、リスク回避志向の投資家にとっては考慮すべき点かもしれない。
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