カリフォルニア州バークレー発-ハイブリッド量子クラシカル・コンピューティング・システムで知られるリゲッティ・コンピューティング社（NASDAQ: RGTI）は、本日発表された通り、7月1日の米国株式市場開始と同時にラッセル3000®インデックスに採用される。
今回の採用は、5月24日に発表された暫定的な採用銘柄リストに続くもので、2024年ラッセル米国インデックスの年次再構成の一環である。毎年4月30日現在の時価総額上位4,000銘柄を対象とし、市場の変化を反映してラッセル・インデックスを更新している。
リゲッティが Russell 3000® インデックスに採用された場合、Russell 1000® インデックスまたは Russell 2000® インデックスのいずれかに自動的に採用される。FTSEラッセルは、客観的な時価総額ランキングとスタイル属性に基づき、指数構成銘柄を決定している。
リゲッティ社のCEOであるスボッド・クルカルニ博士は、Russell 3000® Indexへの採用により、リゲッティ社と量子コンピューティング・セクターがより広い市場で認知されることになると述べています。同指数を管理するFTSE Russell社は、2023年12月時点で約10兆5,000億ドルの資産が米国の同指数をベンチマークとしていると指摘している。今年で40年目を迎えるラッセル・インデックスは、インデックス・ファンドやアクティブ投資戦略のベンチマークとして、投資マネージャーや機関投資家に広く利用されている。
リゲッティは2017年から量子コンピューティング分野に参入し、リゲッティ・クォンタム・クラウド・サービス・プラットフォームを通じてサービスを提供している。同社はマルチチップ量子プロセッサーを開発し、量子デバイス専用製造施設であるFab-1でチップを製造している。
リゲッティ社のRussell 3000® Indexへの採用は、同社の時価総額の成長と進化する米国経済における同社の役割を反映したものです。また、量子ハードウェアを研究者の手に届け、重要な研究開発を追求することを目指す同社の、量子コンピューティング業界における進歩も強調されている。
この記事は、リゲッティ・コンピューティング社のプレスリリースに基づくものです。
インベスティングプロの洞察
Rigetti Computing, Inc. (NASDAQ: RGTI)がRussell 3000® Indexに採用される準備を進める中、投資家は同社の財務状況と市場パフォーマンスを注意深く見守っている。InvestingProのデータによると、リゲッティの時価総額は1億8,052万ドルと控えめです。厳しい財務状況にもかかわらず、同社は2024年第1四半期時点で過去12ヶ月間、株価純資産倍率1.56を維持しており、これは資産が同社の市場評価に比較的近い評価を受けていることを示唆している。
しかし、同社の財務はいくつかの懸念を反映しており、マイナス2.56の株価収益率（PER）は、同社が現在利益を生み出していないことを示している。さらに、リゲッティの過去12ヶ月の収益成長率は-2.58%とマイナスであったが、2024年第1四半期には38.66%の四半期急上昇を見せた。
InvestingProのヒントは、リゲッティはすぐに現金を燃やしていること、その株価はかなり不安定であることを強調している。さらに、同社の株価は先月21.64％下落し、過去3ヶ月で44.15％の大幅下落を見た。
アナリストはリゲッティが今年黒字になるとは予想していないため、これらの指標は安定性や即効性のある収益性を求める投資家に警戒感を与えるかもしれない。とはいえ、同社の可能性に関心のある投資家にとって、リゲッティは貸借対照表上、負債よりも多くの現金を保有しており、流動資産は短期債務を上回っているため、財務の柔軟性はある程度確保されている。
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