テネシー州キングスポーツ - 世界的な特殊素材メーカーであるイーストマン・ケミカル・カンパニー（NYSE:EMN）は、ドナルド・スレッガー氏を取締役に任命したことを発表した。スレイガー氏は、環境サービス業界における豊富な経験、特にリパブリック・サービシズ社の前CEOとしての経験が高く評価されている。
スレッガー氏の環境サービス業界でのキャリアは40年以上に及び、1980年にウェイスト・マネジメント社に入社したのが始まりです。その後、2008年にリパブリック・サービシズに入社し、2011年にCEOに就任、2021年に引退するまでその職務を務めた。リパブリック・サービシズでの在任期間は、持続可能性と環境管理へのコミットメントで知られるリパブリック・サービシズの大幅な成長に大きく貢献した。
イーストマンのCEO兼取締役会会長であるマーク・コスタは、スレイガーの取締役会加入に熱意を示し、彼の専門知識とリーダーシップは、製品とソリューションの循環型経済を推進するというイーストマンのビジョンに合致する貴重な資産であるとしている。
1920年に設立され、テネシー州キングスポートに本社を置くイーストマンは、輸送、建築・建設、消耗品など様々な市場において、イノベーション主導の成長に引き続き注力しており、今回の人事はその一環である。全世界で約14,000人の従業員を擁するイーストマンは、100カ国以上の顧客にサービスを提供しており、2023年の売上高は約92億ドルと報告されている。
イーストマンでの新たな役割に加え、スレイガー氏は、建設用骨材および重建材の著名なサプライヤーであるマーティン・マリエッタ・マテリアルズ社の取締役も務めている。
InvestingProの洞察
イーストマン・ケミカル・カンパニー（NYSE:EMN）がドナルド・スレーガー氏を取締役に迎えるにあたり、同社の財務の健全性と戦略的戦略は投資家にとって引き続き焦点となる。イーストマン・ケミカルは、118.5億ドルの強固な時価総額を誇り、積極的な自社株買い戦略や14年連続増配の実績が示すように、株主還元へのコミットメントを示している。
投資家は、株価収益率（PER）12.89という比較的低い水準に安心感を覚えるかもしれない。2024年第1四半期時点の過去12ヵ月間のPEGレシオは0.34と小幅で、株価に比して将来的な収益成長の可能性を示している。
2024年3月現在の配当利回りは3.29%で、イーストマンの財務は安定した収入源を求める人々にとって魅力的である。さらに、同社の価格変動率の低さは、長年にわたる配当の歴史と整合しており、予測不可能なことが多い市場において信頼感をもたらしている。
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